【ブルンジ】元ストリートチルドレン・シングルマザーの方達への10か月間の訓練修了
【アフリカレポート/2019年3月_Topic01】
2018年4月からブルンジで開始した、自立と自治支援プロジェクト。
(過去の記事はこちらhttps://www.terra-r.jp/blog/index.html?tag=14 よりご覧いただけます)
6月から養蜂・洋裁・ヘアドレッシングの技術訓練を開始し、計41名の元ストリートチルドレン・シングルマザーの訓練生は懸命に10ヶ月間訓練に参加してきました。
養蜂やヘアドレッシングの経験があった人も多少はいたものの、大半は初心者。
初めは訓練講師も不安そうにしていましたが、日を追うごとに、技術を習得していき、楽しそうに訓練に参加している様子が見受けられました。
途中途中、訓練マテリアルの盗難、訓練生同士の喧嘩などハラハラしまうこともありましたが、時には厳しく、訓練に参加する重要性を伝える現地スタッフのフォローもあり、懸命に訓練に参加してきました。
そして最終試験を実施し、習得レベルの差はあるものの、全員がビジネスを開業できるレベルに達することが出来ました!
訓練の終了時には、訓練生、家族、政府関係者らを招いて、修了証書授与・マテリアルの供与式を行いました。
あるシングルマザーの訓練生は、このように言っていました。
「以前はシングルマザーになったことで、家族からも拒絶されていたが、テラ・ルネッサンスの訓練に参加するようになり、自分の価値を高く感じられるようになった 」
訓練生一人ひとりが前に出て、誇らしげに家族と共に修了証書を受け取る様子や、彼女の言葉から、このプロジェクトを通して、収入を得ることが出来るようになるだけではなく、心理社会的な一面にも良い影響がある、ということを実感しました。
ただ、10ヶ月間の限られた訓練では全ての技術は習得できないため、これから1年間、訓練講師が各フィールドを回って、実地訓練を行い、学んだ技術で安定した収入を得られるようにしていきます。
開業後も喜ばしい出来事だけではなく、様々な困難が待ち受けているかと思いますが、どのように彼らの自立と自治を促していくことが出来るのか、現地スタッフと共により良い方法を考えながら、引き続きフォローアップをしていきます。
また、今年5月頃からは新たな訓練生を受け入れ、養蜂と養豚の訓練を開始する予定です。
こちらの様子もお伝えするので、お楽しみに〜!
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記事執筆/
アフリカ事業部
古岡繭