「私の仕事 。~自分に何ができるだろうか~」vol.5
こんにちは、インターンの佐藤 幸恵です。
普段はめぐるプロジェクトに関する業務やイベントでの商品の販売や活動紹介を行っています。
私の国際協力との出会いは、南アフリカ留学中、貧困地域の子どもたちに勉強を教えるボランティアに参加したこと。電気もガスも通らない貧困地域からきらびやかな高級高層ビル群が見える、あまりにも理不尽な格差。
そんな中でも前を向いて進もうとする子どもたちの尽きない生命力と向上のパワー。「いつか、この子たちの力になれる自分になって帰ってこよう」と決めました。
ボランティアとして働く中で最も嬉しい瞬間は、子どもたちが「成績が上がった!」「テストで満点が取れた!」と、彼ら彼女らの「喜び」を私に伝えてくれる時。
日本を出て、ボランティアに応募をして、この子の担当にならなければ出会うことのできなかった「喜び」。自分が関心を持つ世界を広げるということは、より多くの「喜び」に触れられるようになることなのだと気付きました。
テラ・ルネッサンスで仕事をする中でも、世界各地の活動地で受益者の方々が新たな一歩を踏み出す瞬間の喜びの声に触れる機会が多くあります。紛争や暴力といった辛い過去を知っているからこそ、そうした声に触れた時の喜びはひとしお。
国際協力とは、決して世界の暗い部分や課題とばかり向き合う仕事ではない。むしろそれ以上に、自分だけではない、日本国内で起こることだけでもない、もっともっと広い世界の、より多くの人たちの「喜び」に出会える仕事なのだと、私は思います。
高校生の頃は、英語が好きではなくて、一人で海外に行くなんて考えたこともなかった私。けれど、恩師や友人、家族、言葉、本、たくさんの「縁」に導かれ、多くのことを経験して、今の、より多くの人と「喜び」を共有できる私があります。
今度は私が、イベントで、講演で、展示で、出会うことのできた目の前の一人に、テラ・ルネッサンスが出会った「喜び」を届ける一つの「縁」になれたら。そんな思いで今日も仕事をしています。