【ブルンジ】IOMと共に帰還民・国内避難民への生計向上支援スタート
【アフリカレポート/2019年7月_Topic01】
2019年5月末より、国際移住機関(International Organization for Migration: IOM)とパートナーシップを組み、帰還民や国内避難民(IDPs)の方々への生計向上支援を開始しました!
ブルンジには、2015年の政情不安などにより、多くの人々がタンザニアをはじめとする隣国に難民として流れました。
タンザニアと国境を接するマカンバ県にも、難民は続々と戻ってきていますが、不在の間に家が壊れていたり、畑の不使用や土地問題によりすぐに作物が収穫できず、帰還時に受け取った食料援助なども十分でなく、帰還民の生活は困窮しています。
加えて、自然災害や生活困窮などによる国内避難民(IDPs)も多く県内にいます。
彼らは帰還時の支援や住居支援・自然災害の被害防止策だけでなく、リスク下でも安心して暮らせるよう、農業だけに頼らない定期的な収入を得る手段を必要としています。
そこで、IOMと共に帰還民・IDPs・ホストコミュニティを対象にした生計向上支援を行うことになりました。
当会が実施する生計向上支援内容は、①石鹸作り、②ヘアドレッシング、③木工大工、④レストラン、⑤養鶏、⑥山羊飼養、⑦養豚、⑧小規模ビジネス(小売業)の8種類!
対象者の希望や能力、地域のマーケットなどを鑑みて、これらの訓練内容を決定しました。
ようやく8月中旬から一つずつ訓練を開始し、今は訓練の立ち上げ・モニタリングに奔走しています。
【ヘアドレッシング訓練の開始時の郡代表との訪問の様子】
当会ブルンジ事務所としては、新しい場所での、新しい分野での挑戦。
目まぐるしく日々が過ぎていきますが、受益者に寄り添い、IOMが実施する事業とも合わせて彼らの生活が少しでも良くなるよう、丁寧に活動をしていきます。
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記事執筆/
アフリカ事業部
古岡繭