【ウガンダ】南スーダン難民の方々50世帯に、物資の支援を届けました。
【アフリカレポート/2019年9月_Topic01】
9月の中旬から下旬にかけて、テラ・ルネッサンスが活動するパギリニア難民居住区にて、人道支援プロジェクトを実施しました。
今回の人道支援の対象はPSN(Persons with Specific Needs)と呼ばれる高齢者や、身体的・精神的に障害を持った方などの特別なニーズをもつ人々です。
計50世帯179名を個別に訪問して聞き取り調査を行った後、それぞれの家庭のニーズに合わせて、メイズ、砂糖、石けん、洗剤、蚊帳、バケツ、ポリタンク、マットレスなどの生活必需品を提供しました。
物資配布施設に集まった受益者の方々にお話を聞くと「このような物資の支援が本当にありがたい」と喜びの声を伝えてくださる方もいました。
【ウガンダ駐在員鈴鹿と物資を受け取る受益者の一人】
対象者の中には南スーダン紛争の影響で、家族と一緒に暮らすことができなくなったり、子どもを失い身寄りがない方など、厳しい状況に置かれている人々も少なからずいます。改めて南スーダン紛争の影響を感じさせられました。
また自分たちの力で物資の配給施設まで来ることが難しい方々に対しては、直接テラ・ルネッサンスのスタッフが受益者の家庭まで行って物資を届けました。
そのうち一人の高齢の受益者にインタビューを行った際、「もうこの歳だから自分の夢というものはないけれど、このような支援を他の困っている人たちに対しても続けていってほしい。」と回答されていたのが印象的でした。
【物資を手渡す現地スタッフとそれを受け取る受益者の一人】
パギリニア難民居住区内でテラ・ルネッサンスが主に進めているのは、「自立支援プロジェクト」ですが、現場の状況に応じて、人道支援、自立支援、両方ともに重要です。
今回このようなオーダーメイドの物資支援を提供できたのは、十分な活動資金あってのことです。日頃より日本からご寄付いただいているみなさまに、心より感謝申し上げます。
【配布したポリタンク、バケツ、洗剤】
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記事執筆
アフリカ事業部・インターン
田畑勇樹