【ブルンジ】帰還民・国内避難民・コミュニティへの方々へのスタートアップキット配布
【アフリカレポート/2019年12月_Topic02】
以前、こちらの記事でご紹介したように、テラ・ルネッサンスは、ブルンジ南部にて、タンザニアから帰還したブルンジ難民(帰還民)や国内避難民、彼らのコミュニティの人々を対象に、国際移住機関(IOM)と共に生計向上支援を行っています。
138名を対象に、石鹸作り・ヘアドレッシング・調理・養鶏・山羊飼養・養豚・小規模ビジネスの7分野の技術訓練を数週間〜数ヶ月実施しました。
途中、鶏が多く亡くなってしまったり、グループ間で理解の不一致があったり。また、訓練に参加しなくなったりと、困難は多々ありましたが、何とか無事訓練を修了し、対象者全員がビジネスを開始するのに十分な技術を得ることが出来ました。
【調理訓練の様子。おこぼれを期待して、窓には多くの住民が、、笑】
そして、グループに分かれて、石鹸作り・ヘアドレッシング・レストラン・養鶏・山羊飼養・養豚・ 木工大工・小売業のビジネスを開業することになりました。
訓練の修了に伴い、訓練の修了証書の授与とスタートアップキット(開業時に必要となる器材など)の授与式を12月中旬に行いました。
【セレモニーの様子】
授与式では、対象者や地域の自治体職員ら、総勢200名ほどが参加し、テラ・ルネッサンスの活動紹介やスタートアップキットの紹介、修了証書の授与を行いました。
【スタートアップキットの配布の様子】
【対象者代表のスピーチ】
授与式の中で、対象者の代表からは、「訓練の修了証書や、自立に向けて必要なビジネスを行うためのスタートアップキットが得られて、とても嬉しい。
学んだ技術でビジネスを始めることによって、自分たちの家族の生活も改善することを願うし、自分たちの子どもにも学んだ技術を教え、隣人も裨益すると信じている」と力強い言葉をいただきました。
また、活動地域の郡長から、「日本政府の協力、テラ・ルネッサンスとIOMの活動に対する感謝の言葉」が述べられた後、対象者に対しては「得た技術や器材をしっかりと活かし、コミュニティの人々のモデルになるように励ますと共に、郡もその様子をフォローする」と明言してくれました。
これからは、既存の対象者が学んだ技術を活かし、新たな対象者も追加しながら、コミュニティの人々が恩恵を得ることが出来るよう、3月まで活動を継続していきます。
一番大変で、かつ大事なのは、学んだ技術や得たスタートアップキットを活かして収入を継続的に得るようになること。
対象者の生活が少しでも良くなるよう、しっかりと丁寧に活動を行なっていきます。
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記事執筆/
アフリカ事業部/
古岡繭