【カンボジア】頑張らないチャリティ・バドミントン大会からのご支援で133,723㎡の土地の地雷撤去完了
【アジアレポート/2020年1月_Topic03】
2019年10月26日に、埼玉県熊谷市立市民体育館で開催された頑張らないチャリティ・バドミントン大会からのご寄付で、カンボジアでの地雷撤去活動を実施しました。
頂いたご寄付は、提携する地雷撤去団体MAGの機械チームの2019年10月-12月までの3ヶ月分の活動費に充てられ、133,723㎡の土地を安全にすることができました。
バッタンバン州サムロート郡にある3つの地雷原から3ヶ月間に除去された危険物は5発、対人地雷4発、不発弾1発が安全に除去されました。これによって1,273世帯、4,748名に受益しました。
カンボジアの農村に住む世帯のなかには、サムロート郡のように肥沃な農地への安全なアクセスが、地雷や不発弾によって妨げられてる人たちがまだいます。
カンボジアでは、2019年1月-10月までに、地雷と不発弾によって48件の事故が起きています。71名が被害にあい、11名が死亡しました。
これは2018年の同時期の50名の被害者と比べると42%も増加しています。なかでも2018年1月から2019年10月までで、最も地雷&不発弾事故が起きているのがバッタンバン州になります。
サポートしているMAGの機械チームが活動しているバッタンバン州サムロート郡では、2018年1月以降2019年10月までで地雷被害者4名、不発弾被害者4名の8名が事故にあっています。
テラ・ルネッサンスがフィールド事務所を構えて、障害者世帯の生計向上支援や村落開発支援を実施しているカムリエン郡でも、3名が同時期に不発弾の被害者にあいました。
このことは地雷撤去の支援が、まだカンボジアで必要なことを示しており、頑張らないチャリティバドミントン大会様からのご支援は、大変貴重なものでした。
タイ国境の地域は、観光客が訪れるような場所ではないため、地雷が残っていても注目されるようなことはありません。しかしながら、こうしてバドミントンを通してご寄付いただき、関心を持っていただけることは、とてもありがたいことです。
こうした地域で生活する村人たちが、安心して生活できるようになるために、私たちも引き続き地雷撤去のサポートをしていきます。
【機械チームによって灌木除去がされ、整備された地雷原で地雷の探知をする地雷探知犬】
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記事執筆/
アジア事業部
江角 泰