「私の仕事 。~自分に何ができるだろうか~ 江角泰 編」vol.17
普段どんな仕事をしていますか?
こんにちは。アジア事業、カンボジア駐在代表をしている江角泰です。普段はカンボジアの北西部バッタンバン州の事務所か、バッタンバン州内のタイ国境にあるカムリエン郡のフィールド事務所に滞在しながら、活動しています。
年に4−5回、ラオスのシエンクアン県に出張しています。バッタンバン事務所では、主に現地スタッフとのミーティングや事業の進捗確認、報告書作成、会計作業などの事務作業をしています。
フィールドへ出張する際には、村人たちの家へ訪問してフォローアップをしたり、問題を抱えている世帯の家を訪問して、解決策を話し合ったり、農業専門家が実施する訓練の状況を確認したりしています。
泰さんは普段、どのような想いで業務にあたっていますか?
世界平和は決して一人でできることではありません。
でも自分が何かすることで、小さいかもしれませんが、
変化を起こす小さな一歩を踏み出すことができます。
その小さな一歩がとても大切だと思っています。
小学生のときにいじめられた際に、
クラスメートがいじめられているのに「無関心」だった自分を反省しました。
また学校に来てくれるとは思っていませんでしたが、
いじめられて不登校になっていた子の家に放課後通うようになり、
小学校を卒業するときに、また登校してくれるようになりました。
とても小さなことでしたが、自分が何か行動を起こしたことで、
思っても見なかった結果を目の当たりにしたときに、
小さな一歩を自分が踏み出すことの大切さを知りました。
カンボジアやラオスの田舎の小さな村で、
少しの変化を起こすことが、
本当に世界平和に繋がるのだろうかと思うときもあります。
でもその度に、自分の踏み出した小さな一歩がなければ、
何も始まらない、何も始まらなければ、何も変わらないという
いじめの問題があったときの自分の無関心さを思い起こします。
そして、小さな一歩を踏み出したことで、
思いがけなかった嬉しい変化があった経験は、
いつも絶望から小さな希望へ変えてくれます。
小さなことでもその自分にできることをやっていく、
自分にできないことは他の人たちと協力し、
一人ひとりが自分にできる小さな一歩を踏み出すことが、
世界の平和をつくっていくことにつながると思っています。
私の大好きなテラ・ルネッサンスが大切にしている
「ひとり一人に未来をつくる力がある」という言葉は、
いつでも、どんなときでも、誰でも、どこでも
世界を平和にするための何かを始めることができることを
思い出させてくれます。
どこかの誰かがやってくれるのではなく、
世界平和をつくるのは自分自身からなのです。
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記事執筆/
アジア事業・カンボジア駐在代表/
江角 泰