【ウガンダ】元子ども兵・地域の子どもたちを対象に、サッカー教室を開催ー後編
【アフリカレポート/2020年1月_Topic03】
1月26日、グルにて、本田圭佑さんがオーナーを務めるウガンダ1部プロサッカークラブのSOLTILO Bright Starsの選手・コーチの方々に来ていただき、テラ・ルネッサンスの職業訓練を受ける元子ども兵・また地域の子どもたちを対象にサッカー教室を開催しました。
前回のレポートでは、本イベントの概要・全体の様子をお伝えしました。(前編はこちらから)
本編では、このサッカー教室に参加した、テラ・ルネッサンスの施設で職業訓練を受ける元子ども兵のダニエルさん(仮名)に感想などを聞きました。
【職業訓練に励むダニエルさんの様子】
ダニエルさんは10代で誘拐され、15年間という長い期間を武装勢力で過ごしました。「食料を奪うよう司令官に命令され、銃を握って難民キャンプ*を襲撃した。
日頃は司令官の側近をしていた。少しでも従わなかったら、厳しい罰を受けていた。」と当時を振り返るダニエルさん。
(*一時期はグルでも住民の9割が国内避難民となり、キャンプ暮らしをしていた)
ウガンダ北部での紛争が終わり、反政府勢力から逃れた後も彼の苦しみは続きました。「家族・親戚から差別を受け、ひどい扱いを受けていた。そんな時、テラ・ルネッサンスと出会い救われたと思った。」と彼は話します。
【読み書きの授業にて、前に立って発言をするダニエルさん】
彼は今、テラ・ルネッサンスで木工大工の職業訓練を受けています。「訓練が終わったら、自分で働くことで収入を得て、自分の人生を変える自信がある。」とも語ってくれました。
そして本サッカー教室に参加してくれた彼に、イベントの感想を尋ねました。
【サッカー教室の感想をお聞きしました】
「今回のサッカー教室は自分にとってとても貴重な機会だった。普段はできない、良い運動ができたし、その上に、プロのサッカー選手たちと一緒にプレーができて幸せだった。プロの選手たちのスキルも間近に見ることができたのでよかった。SOLTILO Bright Starsの皆さんにはまたグルに来て、サッカー教室を開いてほしいと思う。」
サッカー教室が終わり、また普段通りの職業訓練が再開されています。困難を抱えながらも必死に訓練に励む支援の受け手の皆さんに、引き続き、ご関心をお持ちいただければと思います。
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記事執筆
アフリカ事業部・インターン
田畑勇樹