【キフ★ブックのその先に。~寄付した本のゆくえ~】
「『キフ★ブック』に寄付した本は、どこに行くの?」
「本を海外に直接寄付する訳じゃないんだよね?」
イベント等で弊会のキフ★ブックを紹介すると、ときどきこんな質問をいただきます。(キフ★ブックについてはコチラ→https://www.kifubook.jp/)
テラ・ルネッサンスの中でも歴史の長いプロジェクト(2011年~)でありながら、詳しくお伝えしたことのなかった、寄付した本の「その先」。
本日のブログではキフ★ブック協働企業である、株式会社バリューブックスのご協力のもと、皆さまに「本の旅路」をお伝えいたします。
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一途、長野県へ
キフ★ブックにご協力いただいた皆さまの本は、ご自宅を旅立った後、長野県上田市にあるバリューブックスさまの倉庫に集められます。
そこで行われる最初の作業が、「査定」です。
市場価値や本の状態(スレ、汚れ、書き込みなど)を1冊1冊確認しながら、買取金額が決定されていきます。(ここでの買取金額が、テラ・ルネッサンスへの寄付になります)
この段階で、「買取ができる本」と「買取ができない本」の2つに分かれます。
「買取ができる本」のゆくえ
「買取価格」が決まり、その後再度の査定を通じて「売値」が決まった本たちは、Amazonや楽天等のネットショッピングモールに出品されます。
(出品情報は2020年3月時点のものです)
インターネット上の古書店として有名なバリューブックスさま。
「利用したことあるかも!」という方も多いのではないでしょうか。
「買取ができない本」のゆくえ
査定の段階で、残念ながらインターネット上での販売が難しい(=買取金額が付かない、寄付にはならない)と判断された本たちは、その後製紙工場に運ばれます。
そこで、本としての一生を終え、新しい紙へと生まれ変わるのです。
ただ、ネット上での販売が難しくても、作品自体の価値が損なわれるわけではありません。
バリューブックスさまでは、「買取ができない本」を一冊でも多く次の読み手につなぐべく、2010年からあるプロジェクトに取り組まれています。
その名も「BOOKGIFT Project.」。
老人ホームや学校、病院など、本を必要としているさまざまな施設に本を寄贈する仕組みです。
【BOOKGIFT Project.で寄贈された本を手に取る、施設の利用者の方】
BOOKGIFT Project.のなかで、大活躍なのが移動式の本屋さん、BOOKBUS。
本棚を積んだ専用車両で、寄贈先の方に直接本を選んでいただくことが可能に。
身近な地域で取り組みを広げながら、災害に遭った各地の避難所に本を届けた実績も。
【BOOKBUSの内装】
本の寄贈だけでなく、書店がない街に赴き、本に触れる機会を提供したり、イベントに参加したりと、日本中に繰り出しているそうです。
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このような旅路をたどり、キフ★ブックにお送りいただいた本は、新しい読み手に渡っていきます。
一方で、寄付にはならず、古紙回収にまわってしまう書籍が一定数あるのも事実です。
「古紙になってしまうなら、手元に置いておきたい・・・」
そんな方は、お申込みの前にぜひ、バリューブックスさんの新サービス「おためし査定」「本棚スキャン」をご利用ください。
(https://www.valuebooks.jp/) ※本棚スキャンはスマホのみ対応
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本を多く読む方の中には、本自体に愛着のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆さまが、一冊一冊をたいせつにし、本と人をつなぐ場を創出されるバリューブックスさまを知ることで、「本での寄付」への一歩を踏み出すきっかけになればと思い、この記事を作成しました。
そんな「キフ★ブック」の醍醐味をお伝えできていれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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写真提供、協力:株式会社バリューブックス (https://www.valuebooks.jp/)
記事執筆:啓発事業部 米田瑞希
\\あなたにもできる国際協力、めぐるプロジェクト//
2020年2月1日~4月10日まで、書き損じはがきと古本の回収を強化しています。
「キフ★ブック」へのご参加方法は、下記Facebook記事をご覧ください。
https://www.facebook.com/watch/?v=2468465180150075