医療器具支援で院内感染を防ぐ!【緊急支援プロジェクト】
グル病院の支援の様子です。ここ2〜3週間で急激にウガンダでの感染者数が増加(この2週間で倍増)していますが、そのほとんどが国境で感染が確認されたトラックドライバーやその濃厚接触者らです。
特に、ウガンダ北部の南スーダンとの国境で陽性患者が増えており、そうした感染者らがグル病院に搬送されています。ウガンダには新型コロナウィルス患者を受け入れている病院が16あります。その中でも最も多くのコロナ患者を受け入れしているのがこのグル病院です。
グル病院は既にキャパシティを超えていると訴えて、地元国会議員らが道路封鎖するなどの抗議デモなども起こっています。そんな状況を鑑みて、急遽、先週、テラ・ルネッサンスとしてもグル病院の支援を実施しました。
写真:スタッフと医療用器具
その時点では、65名の陽性患者が隔離病棟に入院していましたが、一般の入院患者に使用する医療器具をコロナ患者にも使わなければいけないような状況があり、院内感染のリスクが危惧されていました。
そのような状況を鑑みて、担当医師や医療エンジニアらと相談し、今回、血圧計や血糖測器、赤外線温度計、マルチパラメーター患者モニター、また、肺炎などの呼吸器系の疾患に欠かせないパルスオキシメーターなどの医療器具を供与しました。
写真:供与した医療器具
これらの器具は、軽症患者の治療・モニターにも役立てられますが、使用器具を一般患者用とコロナ患者用である程度使い分けができるようになるので、院内感染のリスクを低減する上でも役立ててもらえるかと思っています。
実際、ウガンダでは医療従事者の感染事例も増えてきており、今後、限られたコロナ患者を受け入れているグル病院などの公立の総合病院での院内感染を発生することも危惧されています。
私たちとしても感染予防のためにできることを続けていきたいと思っています。
(報告:小川真吾)
◆アフリカにおける感染拡大を防ぎ、人々の暮らしを守りたい
アフリカの感染拡大を防ぎ、人びとの命を守るため、長らくみなさまにご寄付のお願いを続けていた『新型コロナウイルス対策緊急支援プロジェクト』。
この度、皆さまのお力添えにより、第2目標としておりました1,900万円を達成することができました!
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
世界を新型コロナウイルスが覆う今、当面の資金を集めることができたことによって、現場に支援を届けることができるので、胸をなでおろす気持ちでいると同時に、私たちが担う責任を感じる次第でございます。
ただ、当面の資金は集めることができたものの、 今後の状況次第では、さらなる資金が必要となることが想定されます。
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