「5年前のあの日」とつながる場所 元インターン 佐藤幸恵さん
ただいま行なっているファンクラブキャンペーンのテーマ【「社会」とつながる場所】に因み【「〇〇」とつながる場所 】と題し、テラ・ルネッサンスに関わる人々が「テラ・ルネッサンス」とどのような事につながりを感じているのか聞いていきます。
今回はテラ・ルネッサンスでインターンとして活動していた佐藤幸恵さんにお話を聞きました。彼女は昨年の3月にテラ・ルネッサンスのインターンを卒業しました。現在、高校の国語の教師として多くの生徒に囲まれながら日々を過ごす彼女に話していただきました。
5年前の出会い
大学時代、南アフリカに一年間留学をし、貧困地域で子どもたちに勉強を教えました。圧倒的な格差、決して恵まれているとはいえない環境、それでも懸命に前を向き、ただ真っ直ぐに伸びようとする子どもたち。その生命力に、目が眩むようでした。この輝く生命に触れたい。目の前の、この一人のために生きたい。そう思いました。
あれから5年が経ち、今私は、日本で教壇に立っています。
私の仕事はアフリカや国際協力と直接関わってはいないかもしれません。それでも今の私を動かしているのは、5年前のあの「目の前の、この一人のために生きたい」という思いに違いありません。
確実に世界は繋がっていて、5年前の私と今の私も繋がっていて、ならば、今の私の毎日だって5年前の教え子たちの人生と繋がっているはず。そんな風に思っています。
【南アフリカで出会った子どもたち】
「5年前のあの日」とつながる場所
日本にいたって、いくらでも心は広げていける。世界と繋がっていける。それを教えてくれたのが、テラ・ルネッサンスで過ごした日々でした。
支援を通して、人種や国境や立場を超えて人々が手を繋ぎ、連帯していく様。多くの人と、自分とは異なる部分を持つ人と手を繋げば繋ぐほど、自分の世界が広がっていく感覚。その記憶があるからこそ、私は今、自信を持って教壇に立てているのだと思います。
インターンを卒業しファンクラブ会員となった今も、テラ・ルネッサンスから届く便りの一つひとつが、私の心をすっと整理して、大切なものを思い出させてくれます。テラ・ルネッサンスとの繋がりが、今までの私を作ったもの、私がこれから創りたいものを忘れずにいさせてくれるんだな、と感じています。
この想いを一つひとつの授業へ
テスト中、静まりかえった教室で生徒たちを見つめていると、不思議な気持ちになります。
国語科の教員なら、留学なんてしなくても、NGOでインターンなんてしなくてもなれたはず。でも、南アフリカでの出会いがなければ、テラ・ルネッサンスでの日々がなければ、私はここにはいないように思えてならないのです。
一つひとつの出会いが丁寧に繋がったその先で、今、目の前の生徒たちと出会っている。出会いが出会いへと繋がるならば、どうか生徒たちの未来でさらに広い世界へと繋がっていくような、そんな出会いを作ってあげたいと思います。
まだまだ自分の力不足を感じる日々ですが、この想いを一つひとつの授業、生徒との関わりへと変えながら、一教育者として成長していきたいです。
ファンクラブキャンペーン2020実施中!
幸恵さんが語ってくれた想いはテラ・ルネッサンスがみなさまに抱いている想いなのかもしれません。
あの時のウガンダの元子ども兵。あの時の支援者さまのお言葉。ひとり一人、一つひとつ。全ての出会いに無駄なものはなく、今のテラ・ルネッサンスがあります。
この出会いはここから未来へさらなる広がりとともにつながっていきます。そして、テラ・ルネッサンスとの出会いがみなさまの未来にもつながっていくと私たちは信じています。
新型コロナウィルスの感染拡大により、今はアフリカやアジアに容易に渡航することはできませんが、みなさまの「想い」はテラ・ルネッサンスを通してアジアやアフリカに届けることができます。
テラ・ルネッサンスでは8月1日から9月30日までファンクラブキャンペーンを実施しています。テラ・ルネッサンスのファンクラブ会員として月々1,000円から継続支援(マンスリーサポート)をして頂く方を募集しています。
ーーーーーーーー
インタビュー・編集/
啓発事業部 インターン 福井妙恵