コンゴでのモノづくりをご紹介します!【緊急支援プロジェクト】
コンゴ中央カサイ州の石鹸生産、ジュース生産・販売の様子です。
もともとコロナ禍以前から紛争で夫や子どもを亡くし、社会経済的に最も脆弱な状況に置かれていた女性たちですが、3月からのコロナの影響で様々な困難や課題も抱えています。
現在、コンゴでは感染者は多いものの、緊急事態宣言も解除され経済活動も戻りつつあります。そんな中、彼女らが生産しているものをご紹介します。
1つめは地元でとれるフルーツから作った「ジュース」です。ジュース作りで生計を立てようとしている女性たちは、コロナ禍で販売先のホテルやレストランが軒並み休業状態で、収益が激減しました。
そんな中、自主努力で、街中でクーラーボックスにジュースを入れて販売しながら、持ち堪えてきました。今月に入り、レストラン、ホテルでも少しづつお客さんが戻りつつあり、ジュース販売も持ち返してきました。
写真:新製品のジュース
写真は今年になって開発した新製品です。こちらのジュースの販売が徐々にのびつつあります。砂糖も一切使わず、パイナップル果汁100%のストレートジュースで、今月からはレストランやホテルへの販売も再開しており大好評です。
中央カサイ州では、緊急事態宣言解除後に感染者が出て、コロナも収束している状況ではありませんし、経済状況も、まだまだコロナ禍以前のようには回復していません。
そんな困難や不安、様々なリスクを抱えながらも、対象の女性たちは、家族、子どもを育てるために、日々、頑張ってジュースの生産に励んでいます。また、当会のスタッフたちも、側面からサポートするために、運搬やマーケティングなどの支援を頑張って進めてくれています。
写真:ジュースを作る女性
続いて石鹸づくりもご紹介します。昨年から、試行錯誤しながら利益率を高めるために付加価値の高い石鹸作りに取り組んできました。
材料調達の困難さや、原材料の価格変動、消費者の懐事情などなどにより、なかなか思うように進まず、そんな中、コロナ禍で一時中断したのですが、先月からグループのメンバーらが創意工夫して新しい石鹸商品を開発しました。
写真:新しい石鹸商品
何が「新しい」のか、一言で言うと、「香り付き」石鹸になったという点です。それくらい当たり前では?と日本では思われるかもしれませんが、ここでは香料をつけるための材料の調達や、また、その運搬コスト、消費者の購買力、利益率を考えると、なかなか難しい難題でした。
この新製品は、材料コストはかかりますが、約2倍以上の価格で販売できます。
石鹸グループは、コロナ禍では、(他の石鹸生産グループも含めて)約4万個の石鹸を生産する仕事をテラルネから提供することができています。それにより、彼女たちはコロナ禍を乗り越えてきました。
また、彼女たちの作った石鹸は、最貧困層住民たちの感染予防の支援物資として役立っています。
今後、彼女たちの仕事もコロナショックに影響を受け続けることが予想されますが、徐々に、自分たちの力で生計を向上・維持していけるように中長期的視点を持ちながら支えていきたいと思います。
報告:小川真吾
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