洋裁訓練の再開、そして修了式へ...。【緊急支援プロジェクト】
コンゴ、中央カサイ州での紛争被害女性への洋裁訓練の様子です。
コンゴでの洋裁訓練ですが、全対象者60名のうち、30名は昨年末に修了し、お店も開業して順調に仕事をしていました。
しかし残り30名は、訓練を終えてお店も開き始めたタイミングでコロナのため非常事態宣言が発令され、お店を閉めざるを得ない状況へと陥ります。
また、コロナ対策により大人数が集まることは禁止される中、修了式も開催できないままでした。
しかし、8月にコンゴ政府が規制を緩和したため、急遽、マスク製作も含めた1か月の追加訓練(研修)を行なってきました。現在、彼女らは開業の準備を進めることができています。
写真:追加訓練の様子
そして9月に入り、無事に全員が研修を終えることができました。
こちらはコンゴ中央カサイ州での洋裁訓練の修了式の様子です。
写真:修了式の様子
本当に長く厳しい道のりでしたが、コロナ禍の非常事態宣言下を乗り越え、再び、施設に集まり、研修を終えて、半年ほど前に開催できなかった修了式を開催することができました。
写真を見ていただくと分かる通り、本当に、嬉しそうにみんな、この日、喜びを分かち合っていました。
現地スタッフたちも、この日のために様々な準備をコロナ禍の中、進めてきてくれ、無事に修了証書と、ミシン、洋裁用具、マテリアルなども改めて全員に供与することができました。
写真:洋裁用具を受け取る修了生
これからは、開業支援に入っていきますが、今開業しても、この状況下ですぐに収入を得ることはおそらく難しい状況です。
そのため、今年度はテラ・ルネッサンスからマスク生産の仕事を提供したりするなどして、フォローアップを強化しながら技術も高めてもらい、徐々に、市場で自分たちの力で洋服を販売したり、学校の制服を作ったりする仕事ができるようにフォローしていきます。そして彼女たちの暮らしを守り続けていきたいと思います。
ただ物資を受け取るだけではなく、彼女たちはコロナ禍でも自身が習得した技術を使いながら、様々な困難やリスクに直面しながらも、レジリエントにこの危機を乗り越えていって欲しいと願っています。
(報告:小川真吾)
◆アフリカにおける感染拡大を防ぎ、人々の暮らしを守りたい
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