【ラオス】不発弾回避教育を実施します
【アジアレポート/2020年9月_Topic03】
~不発弾回避教育にあたっての事前テスト~
ラオスはベトナム戦争時に200万トンを超える爆弾を投下され、「一人当たりの空爆が最も多い国」と言われています。特に本事業地であるシエンクワン県は、ラオスの中でも最も多くの爆撃を受けた地域の一つで、今も不発弾が多く残存しています。爆発事故を防ぐために、様々な機関や団体が不発弾事故回避のための教育を行っています。
当会の事業では、これまであまり実施されてこなかった、幼い子どもを対象とした回避教育レクリエーションを実施する計画です。それに先立ち、実際に子ども達がどの程度不発弾について理解しているか、また回避教育によって知識や理解度がどのように向上するかを確認するように、事前テストを実施しています。
↑ヨートグム幼稚園での事前テスト実施の様子
事前テストは挿絵などを用いたシートを使用し、スタッフが子ども一人一人に対して行っています。ラオス政府からの強い要望で、当初の計画にあった幼稚園児の外に、小学校1・2年生も回避教育の対象に加えました。
↑事前テスト用のシート
~回避教育教材作りのための現地調査~
9月17日、回避教育のための教材作りの一環として、オンラインでの現地調査を実施しました。スマートフォンを通して、回避教育の対象となる学校の様子や不発弾関連の掲示物、子ども達がどのような遊びをしているかについても見ることができました。そして子ども達や先生とも少しですが話すことができました。
↑ 幼稚園児が園庭の遊具で遊ぶ様子
回避教育の教材作りのためにはまだまだ情報が足りていませんが、上記の事前テストを通して回避教育の難しさが分かって来ました。10月1日に行った日本事務所や海外事務所の日本人スタッフとのミーティング、また新採用の不発弾回避教育トレーナーやラオス側スタッフのアイデアも加えながら、効果的な回避教育教材を作っていきたいと考えています。
~新スタッフの紹介~
私は幼い子ども達が不発弾の危険に遭わず、安全に暮らせるように手助けしたいと思います。またテラ・ルネッサンスのプロジェクトが無事終了し、成功を収められるように事業に従事し、貢献したいと思います。
地域社会の発展に貢献したいと思います。特に遠隔地の貧しい人々が仕事を得ることで収入を増やし、より良い生活が送れるようになることを心から望んでいます。ヨートグムグループの村人に家計簿のつけ方を教えるという任務により、テラ・ルネッサンスのプロジェクトに関わる機会を得られて、私はとてもうれしく思っています。私は、村人の現在、そして未来のために貢献できるよう、精一杯頑張ります。
↑経理トレーナー(左)と回避教育トレーナー(右)