【ブルンジ】【緊急支援プロジェクト】「誰一人取り残さない」を目指した新型コロナウィルス対策支援
【アフリカレポート/2020年9月_Topic02】
テラ・ルネッサンスは新型コロナウィルスが流行して以降、活動地のムランビヤ県を中心に、簡易手洗い設備や医療従事者向けのコロナ対策の研修実施などの支援を行なってきました。
7月上旬よりブルンジ政府はCOVID-19対策キャンペーンとして、「COVID-19から治癒する、感染しない、感染させない(現地語:Ndakira, Sinandura kandi Sinandukiza COVID-19」を開始しました。キャンペーンでは、経済首都ブジュンブラを中心に大量の検査を無料で実施したり、手洗いを推奨するために水道料金の値下げなどが行われたようです。全世帯が手洗い場を設置することを推奨されましたが、脆弱な世帯は金銭的に困難でした。
もちろん国境や人が多く集まる場所での予防対策も重要ですが、市中感染を防ぐためには市民全員が予防できる環境を整えることが重要です。まさしくSDGsの「誰一人取り残さない」です。そのため現地スタッフからも、脆弱な人々を対象に支援をしたいとの希望があり、自治体とも相談した上でテラ・ルネッサンスが脆弱な世帯の支援を行うことにしました。
↑脆弱な世帯への簡易手洗い場の設置
8月末から9月にかけては、医療機関への医療用マスクの配布、脆弱な人々の世帯55箇所に114の簡易手洗い設備と1140個の石鹸の配布を行い、約2700人に支援を届けることが出来ました。これまでの支援を含めると、166箇所に339の簡易手洗い設備と2,527個の石鹸の配布を行い、約63,765人に支援を届けることが出来ました。
住民の方から、このようなメッセージをいただきました。
「手洗いのためのバスケットをくださり感謝しています。そのおかげで、家に帰った時や食事をする前に、新型コロナウィルス予防が出来ます。私の子供たちも、学校から帰ると手を洗ってくれます。バスケットを得られていない方もまだいるので、もし可能ならば、彼らの支援もして欲しいです。」
↑メッセージをくれたマチャゾ村の住民
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記事執筆/
海外事業部
古岡 繭