ウガンダ、大槌、京都、そしてみなさまへ
今夏(8月1日-9月30日)に行いましたファンクラブキャンペーン2020【「社会」とつながる場所】にご協力いただき、ありがとうございました。
ファンクラブ会員への新規申し込み、または、すでにファンクラブ会員の方で月々の寄付金額を増額していただいた方などにウガンダの元子ども兵が製作した「布マスク」をプレゼントいたしました。(現地での配布に必要な分を確保したうえでの特典配布となりますので、ご安心ください。)
今回はウガンダの「布マスク」がみなさまの手元に届くまでの様子をお伝えいたします。
子ども兵から地域の命を守る存在へ
テラ・ルネッサンスの職業訓練施設で洋裁技術を習得して自立していた卒業生たちも、ロックダウン下で一時は収入源を失いました。テラ・ルネッサンスは彼女たちの生活を維持するためにもマスク作りの仕事をお願いし、医療関係者、最貧困層の人々、エッセンシャルワーカーなど地元の多くの人に無償でマスク配布することができました。
以前は当会の施設を卒業した元子ども兵たちも家族や親戚からお荷物扱いされたり、地域住民からの差別を受けることもありましたが、今では地域の人たちの命を守るために必要なモノを提供する大切な存在になっています。
【卒業生のマスク作りの様子】
ウガンダから岩手県・大槌へ
そんな彼女たちによって作られたマスクをプレゼントとして、皆様にお届けするため、まずは、【大槌復興刺し子プロジェクト】岩手県の大槌事務所に届け、大槌の刺し子さんとともにマスクの検針作業を行いました。
刺し子さんの丁寧な検針作業のおかげで、みなさまのもとへ安心してお届けすることができます。今まで関わりが少なかった大槌の刺し子さんとウガンダの元子ども兵の方々がマスクを通してつながることができました。
「距離はあっても、ちゃんとつながっている。」
東日本大震災の時にテラ・ルネッサンスが復興支援をするきっかけをくれたウガンダの元子ども兵とのつながりを、改めて思い出させてくれる大切な機会にもなりました。
【大槌事務所にて刺し子さんとスタッフによるマスク検針作業の様子】
*大槌復興刺し子プロジェクトは東日本大震災により、町や大切な人、家、仕事を奪われ、 綻んでしまった大槌という町を「刺し子」を通して、もう一度、繕い、補強し、みんなが誇れる美しく、たくましい町にしていきたいという想いをもとに2011年6月、大槌町発、一歩を踏み出した女性たちによるプロジェクトです。
詳しくはこちら
ウガンダ、大槌、そして京都へ
ウガンダで作られ、大槌で検針を受けたマスクたちがようやく京都事務局に到着しました!
「マスクさん、長旅ご苦労様でした。そして、たくさんの人たちの温もりを通ってきてよかったね。」という気持ちとともに、テラルネインターンが最後の袋詰め作業を担当いたしました。
マスクともにマスク製作にあたってくれた元少女兵のラクワナさん(仮名)のメッセージも同封いたしました。お手元に届いた方は是非、ご覧ください。
ウガンダから大槌、京都へつながり、終着点はみなさまの手元でございます。これも私たちテラ・ルネッサンスが今回のキャンペーンで目指した「つながり」の一つなのかもしれません。
このマスクがみなさまの手元に届き、みなさまの「命」を守る一助になれましたら、そして、今は会えない遠い世界とのつながりに想いを馳せるひと時になれましたら、幸いです。
これからもこのつながりを照らしていく存在として、活動を続けて参ります。今後とも、よろしくお願いいたします。
手元にマスクが届いたみなさまへ
ーマスクの使用についてー
・ご使用の前に軽く手洗いの上、ご使用ください。
・色落ちや色移りの原因となりますので、他のものとの混合洗いはお避け下さい。
・一部ほつれや糸うきなどがございます場合は何卒ご容赦ください。
・マスクは国内(岩手県大槌事務所)にて検針済です
・今回お送りしましたマスクは頭の後ろで紐を結んで使用することをお勧めいたします。
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記事執筆
啓発事業部 インターン
福井 妙恵