2011年3月に、京都から東京へ住まいを移した私(鬼丸)は、友人でもある崎元一平さん(テラ・ルネッサンス法人サポーター)に、ある相談をしました。
「首都圏で支援者を増やしたいのです」
すると、崎元さんがある方をご紹介くださいました。それが、千葉県成田市を中心に学習塾を展開する株式会社NPS成田予備校・横山英樹さんでした。
不思議なことに、横山さんは、既に私のことをご存知だったのです。横山さんは成田市倫理法人会に加盟をされていて、旅行先に倫理法人会があれば、そのモーニングセミナー(各地の倫理法人会が早朝に実施する勉強会)に参加されていました。
ある時、三重県伊賀上野を旅行している時、その地の倫理法人会モーニングセミナーに参加。土砂降りの雨で、参加するのを迷ったのですが、意を決して参加をしたところ、その時の講話者が私だったのです。
私との再会をある意味、運命と感じてくださった横山さん。首都圏での支援者を増やしたいという想いを聞いて、このような提案をくださいました。
「定期的に寄付をする法人(経営者)を募り、
その経営者によるコミュニティ(後援会)をつくりましょう。
経営者・事業主の方々が、寄付するだけでなく、
友人・知人を誘って、新たな法人支援者にしていけると、
テラ・ルネッサンスを支援する輪が広がるはず・・・。」
その提案を受けて、月額一口5,000円から定期寄付ができる法人サポーター(制度)をつくることに。横山さんの知人の経営者を集めて、約40社が登録して「テラ・ルネッサンス千葉(現在は、テラ・ルネッサンス後援会千葉)」が誕生したのです。
テラ・ルネッサンス後援会千葉では、テラ・ルネッサンス職員を講師にした講演会や、チャリティーゴルフコンペを開催するなどして、法人サポーターの輪を千葉県内に広げてくださっています。
さらに、物語は続きます。
テラ・ルネッサンス後援会千葉が設立されたの受けて、「同じような後援会組織を地元につくりたい」と一念発起したのが、愛知で資源回収業を営む興亜商事株式会社・奥村雄介さんでした。
奥村さんを中心に設立準備委員会を結成。その後、愛知、岐阜、静岡、三重地域に拠点を置く法人サポーターによって「テラ・ルネッサンスサポーターズクラブ東海(TSC東海)」が、2017年12月に結成。
その後、首都圏地域で「ろ過布フィルター」製造を行う大塚実業株式会社・大塚雅之さん、情報通信分野のコンサルティングを行う株式会社FISソリューションズ・山口勝宏さんが発起人となり、「首都・東京でも後援会組織を」と呼びかけて、2020年2月に「テラ・ルネッサンスサポーターズクラブ東京(TSC東京)」が結成されたのです。
TSC東海、TSC東京では、法人サポーターを増やすと同時に、ステークホルダーすべてを幸せにする経営を目指して、会社訪問、勉強会も開催いただいています。
特定のNPOを支援するために、法人(経営者)、自営業者が集まって後援会組織を設立する事例は、日本ではあまり聞いたことがありません。しかも、その後援会組織を、各地で自主的に立ち上げ、活動を展開しているのは、さらに、めずらしいことだと言えます。
テラ・ルネッサンスでは、このような後援会組織が各地に誕生し、支援の輪が広がるだけではなく、ステークホルダーを大切にし、持続可能な経営を目指す経営者を増やすことで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献できると期待をしています。
これらは、横山さんとの再会から始まりました。
そのことを考えると、
人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。
しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。
という教育者・森信三さんの言葉を思い出します。
テラ・ルネッサンスは数多くの「出会い」によって、その活動を支えてもらってきたのです。
テラ・ルネッサンスとの出会いを大切にし、その関係を育んでくださる法人サポーターの皆さんに、心から感謝申し上げます。
小さな一つの灯火だとしてもそれが触れ合えば周りにどんどん広がっていきます。そんな風に私たちの、そして皆さまの一つ一つの行動から世界は変わっていくと思います。鬼丸を中心として法人や個人が繋がっていったこのストーリーからも、その灯火の広がりを感じ取ることが出来ます。
現在「冬の感謝月間2020」というキャンペーンを開催しています。2020年は世界中の人々にとって大変な一年でした。その中でも応援してくださる皆さまにとても感謝しています。日ごろの感謝を改めて伝えるための特設ページをご用意しています。ぜひご覧ください。
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記事執筆/
創設者・理事
鬼丸 昌也