あなたとともに育む灯火 ~めぐるプロジェクト編~
みなさま、こんにちは
いつもテラ・ルネッサンスに温かいご支援を頂き、ありがとうございます。
本シリーズでは、『冬の感謝月間2020』、社会に灯火を広げていく特別な期間に、灯火を育み、広げる方法をご紹介します。今回は、私たちの活動の1つの「めぐるプロジェクト」です。
「めぐるプロジェクト」とは?
「めぐるプロジェクト」とは、書き損じはがき、古本、古紙などの普段の生活でいらなくなったモノを寄付し、テラ・ルネッサンスの活動を支援するプロジェクトです。めぐるプロジェクトで対象になるモノは、書き損じはがき、古本、携帯・スマートフォン、古着、古紙、アルミホイールです。
皆さまに集めて頂いたモノは、例えば、書き損じはがきは切手に換金され、ハガキ3枚(約100円)で、カンボジアの子どもたちが安心して遊べるための地雷原1㎡の安全を確保することができます。携帯・スマートフォンは、1台につき30円がコンゴの元子ども兵士社会復帰支援事業に活用され、一台分(30円)で、紛争下で教育の機会を奪われた子どもたち10人に1日の初等教育を実施することができます。
「平和のために自分にできることから、一歩を踏み出したい」「紛争で苦しんでいる人を助けたい」。けれど、「現地に行くのは難しい…。」、「自分には何ができるのだろう…。」このような方々の一歩をサポートするのがめぐるプロジェクトです。つまりめぐるプロジェクトは、皆さまのお家で眠るモノが、平和の想いとともに世界をめぐる、皆さまの日常に寄り添った支援方法なのです。
たくさんの繋がりを生む「めぐるプロジェクト」
このめぐるプロジェクトは、個人で寄付をして下さる方が多いのですが、なかには所属している団体の皆様が協力して集めて下さることもあります。そこから、たくさんの「つながり」を生み出すこともあるのです。
ある中学校の生徒さんが、私たちの講演を聞き、元子ども兵の人たちに寄付をしたい!」と先生へ提案してくださりました。100円でも200円でも少しずつできることを続ける。それが生徒さんが考えた、「1人でも助かる人が増える方法」です。
その生徒さんは、書き損じはがきの回収の呼びかけを行ったそうです。初めは集まらなかったものの、「ハガキを集めることで助かる人がいる」と伝えると、少しずつハガキが集まるようになったそうです。
これは、生徒さんの熱い平和への想いから広げてくれた「つながり」。そして、誰でも誰かの力になることができる。「めぐるプロジェクト」を通して、1人の力から、輪が広がり大きな力になったと、感じています。そして、めぐるプロジェクトが生み出す灯火は、多岐にわたることを心から感じた瞬間でした。
みなさまと共に育む灯火
事務局に届いた書き損じはがきには、お手紙が添えられていることが多く、皆さまのあたたかい想いが込められています。私たちは、頂いたメッセージから「本当に小さな一歩かもしれないが、私にできることとしてハガキを送りたい」という皆さまの勇気を感じ取ることができます。
皆さまからのはがきや本には、皆さまの平和への想いが込められていることは私たちにしっかりと届いております。そして、それはアジア・アフリカ地域での紛争被害者の方の自立への勇気に変わり、また、日本にいる私たちにとっての励みになっております。皆さまのハガキや古本は決して必要のないものではなく、ひとり1人の未来を照らす灯火としてしっかりと世界中をめぐっているのです。
現在、テラ・ルネッサンスでは、この冬『冬の感謝月間2020』として、皆さまと共にこの社会を明るく照らしていきたい、そんな特別な期間を設けております。このめぐるプロジェクトは、皆さまの生活の一部を当会に託して頂くことで、私たちの繋がりをあたたかく灯すことができるのです。皆さまとなら、この社会をより明るく照らすことができると信じています。
日々、暗いニュースばかりが続くこんな時代だからこそ、めぐるプロジェクトが生み出す灯火を、未来に希望の灯火を、全ての生命が安心して生活できる社会に向けて、灯していきたいのです。
※なお、めぐるプロジェクトの古着回収(フクサポ)は、新型コロナウイルスの影響により、現在は受付を停止しております。
記事執筆/
啓発事業部 インターン
小林 広佳