【ラオス】養蜂職業訓練と不発弾回避教育の開始に向けて
【アジアレポート/2020年11月_Topic02】
インタビューでは、家族構成(子供の人数)や職業と収入、5日間の訓練全てに参加できるか、養蜂訓練に対する興味や訓練終了後も養蜂を継続する意思があるか等について細かく質問し、20名の村人が訓練生として選ばれました。
↑養蜂訓練生選抜のための村人へのインタビューの様子
この20名が専門家による訓練(理論の講義と実習)を5日間受講し、養蜂箱の作り方、蜂の巣から養蜂箱へ蜂を移す方法などについて学びました。訓練生には養蜂マニュアルや養蜂箱、金槌など養蜂に用いる資材が提供されました。
今後訓練生は養蜂を開始しますが、専門家とテラルネスタッフが定期的に村を訪れて、フォローアップをしていきます。今回の訓練は5日間でしたが、これから数ヶ月間続くフォローアップを通じて、その技術を確かなものにしていくのです。更に家計簿のつけ方やスモールビジネスの講習も行い、各自が養蜂を継続し生計向上できるように導きます。
↑養蜂実習で養蜂箱を製作する訓練生
本事業のもう一つの柱である、不発弾回避教育(MRE)では、幼い子どもたちへ、いかに不発弾が危険であることを伝えるかということが大きな課題です。
今回実施した不発弾に対する理解度を調べる事前テストにより、小学2年生以下の子どもたちの理解度が不十分であることが明らかになりました。それを踏まえて、ラオス不発弾処理統制機構(NRA)や県教育スポーツ局、幼稚園や保育園の先生との情報交換の機会を設け、MREに用いる教材や伝える方法についての情報収集に努めました。
今後、スタッフのNRAによるMRE講習参加や教育機関等からの情報収集を続けていき、教材と指導法の完成を目指します。
---------------------------