【私が日常の中で出来る国際協力って何だろう】
【自分たちに出来る選択】
「国際協力したいけど今は寄付できなくて…」
「途上国に行ってボランティアをするお金も時間もない」
海外のことをある程度知っていて国際協力に興味を持ち、何かしたいと思われている方なら、このようなジレンマを経験されたことがあるかもしれません。遠く離れた地域やそこに住む人々のために”自分が出来ること”は簡単には思いつかないかもしれません。
そこで日常の生活の中で選択をするだけで出来る、簡単な国際協力をご紹介いたします。+αでしなくても、aをしていたのをbに変えるだけです!
<①金融機関の選択>
一つ目はお金を預ける金融機関の選択です。
金融機関は貸付による利子や投資によって運営されています。私たちがお金を預けると、目には見えませんが、どこかの企業や国の資金になっていたりします。場合によっては用途が軍事に関わっている場合もあるのです。
そこで、用途が地域に限定される信用金庫を預金先としておススメします。私たちが預けたお金が自分の住んでる地域の活性化に使われることで軍事などに利用される可能性を無くし、さらに自分も恩恵を受けられる、まさに一石二鳥の選択です。
<②投資先の選択>
2つ目は投資先の選択です。
①に少し似ていますが、こちらは自分のお金の行き先を自分で決定することが出来ます。投資はいわば「企業の応援」です。ESG投資など、社会に優しい活動をしている団体や企業に投資をすることでその企業は成長し、社会貢献活動も活性化します。
投資であるためもちろんリターンもありますが、企業による社会貢献活動による社会課題の改善に関わることも出来ます。
<③循環させる選択>
三つめは、持ち物をどう消費をするかの選択です。
テラ・ルネッサンスでは書き損じはがき、ケータイ、切手、衣服、本、アルミホイール、古紙を集める「めぐるプロジェクト」を行っています。
不要になったものを「捨てる」のではなく*テラルネに「送る」、家の整理をして断捨離の一環としてテラルネに「譲って」いただく。お金を直接寄付しなくてもこれらの物品を送っていただくだけで、テラルネが皆さまの代わりに様々な支援を現地に届けることが出来ます。
*服は「フクサポ」、本は「チャリボン」、アルミホイールは「アップライジング」に郵送、古紙はステーションや工場で回収します。またそれぞれご自宅への集荷も行っています。詳しくはこちらを参考にしてください
<④商品の選択>
三つめは購入する商品の選択です。テラルネは企業さんと提携して寄付付き商品をつくっています。商品を購入していただくだけで、企業さんが売上の一部をテラ・ルネッサンスに寄付してくださるという仕組みです。画像にはその一部を紹介しています。たくさんの企業さんに賛同してくださっているので、ぜひ一度こちらからご覧になってみてください。
<⑤⑥消費の選択>
最近「エシカル」という言葉がよく聞かれます。エシカルは「倫理的な」という意味ですが、フェアトレードをはじめとする、環境や社会に配慮したサービスや商品が多く出回るようになっています。数えきれないくらい出回っているので、今回は紛争などの問題に関わるものを厳選しています。
沢山ある商品の中でエシカルラベルが付いたものやここで紹介したような商品を選択んで購入いただくことで搾取される人々を減らすことにつながります。
<おまけ 小さな選択>
最後にまとめて日常的な小さな選択もおまけとして紹介します。
・パームオイル→ごま油、米油、菜種油
パームオイルは私たちが使うサラダ油のことです。パームオイルは環境に負荷をかけていたり、外国での重労働によって生産されていることがあります。この問題に対しては、国内で生産のできるごま油や米油、菜種油を選択することで犠牲を生み出すことを防ぐことができます。
また、2002年に「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」が設立され、経済的に存続可能で環境的に適切かつ社会的に有益であると認められるとRSPO認証を得られるためこちらも選択肢の一つとしておススメします。
・ダイレクトメールには「受け取り拒否」と赤字で書き、押印して投函
広告や宣伝のために送られてくるダイレクトメールは資源の無駄遣いになったり、紙の原料である木を伐採することによって貧困地域を生み出すことにも繋がることがあります。送ってくる企業に直接連絡したり「受け取り拒否」と赤字で書き、押印して投函することで受け取りを拒否することが出来ます。
受け取ってすぐ捨ててしまうような不要なものは連絡したり受け取り拒否をすることも一つの手です。テラルネはお伝えしたいことを紙の形でもお送/りしております。メールやブログ、講演会で十分だという方など、ご希望に合わせていつでもお止めすること可能ですので、その際はご連絡いただければ幸いです。
・古着を直接途上国に送る×→NGOに託す、リサイクルショップに売る
古着や筆記用具などを直接現地に送る支援をする話をよく聞きますが、実際には現地のニーズと合っておらず、結局廃棄物となってしまう場合があります。送る側・受け取る側の両者にとって悲しい結末になってしまいます。それを防ぐために、現地で長く活動している団体や企業に持っていくことをおススメします。リサイクルショップによっては、美品であってもノーブランドのため売ることは出来ない場合に、途上国に送る取り組みをしています。
これらの場合、現地のニーズをよく知る団体や企業が物品や用途を一定の基準で審査・判断するため、必要なものを必要な場所に届けることが出来ます。
このように身の回りや日常には”選択”をすることで出来る国際協力がたくさんあります。
大きなことをしなくても些細なことから始められます。
まさにテラルネのキーワードにも当てはまる、「微力でも無力ではない」国際協力をぜひご検討ください。
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記事執筆
啓発事業部インターン
野田 怜弥・今津 千尋