【応援セミナーVol.4】ポストコロナ時代に求められる[と]のちからー持続可能な社会への展望を、論語と算盤から考えるー 渋沢健×鬼丸昌也
テラ・ルネッサンスは、たくさんの方からの応援の下、日々活動を続けることが出来ています。いつもあたたかいご支援、ご声援を、本当にありがとうございます。
テラ・ルネッサンス 応援セミナー
昨年暮れ、そんな私たちの活動や理念に共感・賛同くださる方々と、様々なテーマで弊会創設者 鬼丸昌也が語り合う「テラ・ルネッサンス 応援セミナー」を、4回シリーズでオンラインにて開催いたしました。
最終回である第四回は、渋沢栄一の玄孫であり、経済界においてSDGsの実践を関してリーダーシップを発揮している渋沢健さんと、「ポストコロナ時代に求められる[と]のちからー持続可能な社会への展望を、論語と算盤から考えるー」について、お話しさせていただきました。
持続可能な開発目標(SDGs)で示された17の目標(ゴール)を達成する期限は、2030年。残り10年となりました。
そんな時に、新型コロナウイルスが世界規模で感染が拡大。 世界的に、弱い立場に追いやられている人々の「いのち」と「暮らし」に影響が。 さらには、思想や立場の違いをことさらに強調することで、分断を助長する動きも続いています。
これらの状況を乗り越え、ポストコロナ時代に「持続可能な社会」を実現するヒント(手がかり)は、どこかにないのか。
そうやって探してみると、あったのです。それは、500余りの企業を設立し、日本資本主義の祖と呼ばれる渋沢栄一翁の「考え」に、です。
合本主義。渋沢翁は、資本主義のことをこのように表現されました。
一人ひとりの持つ資本(微力)を集め、公益のために活用し、みなを幸せにしていく。そんな社会(経済)の実現を夢見て、近代日本で渋沢翁は縦横無尽に活躍されたのでしょう。
彼のこの考えは、SDGsの根本精神である「誰一人取り残さない」に通じるところがあります。 持続可能な社会を実現するためのヒントを、渋沢翁の考えから探っていくために、渋沢栄一の玄孫であり、経済界においてSDGsの実践を関してリーダーシップを発揮している渋沢健さんと対話させていただくことになりました。
渋沢健さんは、渋沢翁を代表する講演録「論語と算盤」のタイトルに示される「と」が、 持続可能な社会を実現する大きなちからになると仰っています。
対立するものを成り立たせる「ちから」に気づいた時に、わたしたちは対立(分断)を理由に、未来を諦める理由がなくなる、からです。
新型コロナウイルスの感染拡大を筆頭に、変化の激しかった2020年を振り返り、来る2021年を「と」のちからで再生していく決意を新たにする。このオンラインセミナーは、そんな機会になったのではないかと思っています。
※セミナーの様子は以下よりご覧いただけます。
互いに支え合う社会を願って
当日は、参加者の皆さまからコメントで活発な質疑応答やご意見を頂戴しました。そのひとつひとつが、私たちにとって学びであり、今後も活動を続けていく勇気と原動力になります。本当にありがとうございます。
当日は、参加者の皆さまからコメントで活発な質疑応答やご意見を頂戴しました。そのひとつひとつが、私たちにとって学びであり、今後も活動を続けていく勇気と原動力になります。本当にありがとうございます。
テラ・ルネッサンスは、コロナ禍においても、引き続き紛争や災害により被害を受けた方々の持つ「と」の力を信じ、自立に向けた支援を続けています。
日本もそうですが、元々支援が必要な人々にとって、新型コロナウイルス感染症による生活への影響は大きく、”命”と”暮らし”が脅かされています。
様々な困難を抱えながらも、それでもなお、”生きよう”とする人々は、私たちの願う平和な世界への”希望”です。これからも、彼ら・彼女らに寄り添った支援を続けて参ります。
そして、コロナが落ち着き、社会が再び動き出すときに向けて、互いに支え合う力を社会に育んでいきます。
そうした活動を続けていくためにも、皆さまのお力をお貸しいただけないでしょうか。 ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
*認定NPO法人テラ・ルネッサンスを応援するための「感謝月間(冬季募金)」への協力を呼びかける趣旨に賛同した、渋沢さんのご協力で本セミナーは実現しました。心から感謝申し上げます。
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記事執筆/
啓発事業部
藤森 みな美