【ラオス】多様な収入源を得るための技術訓練とスタッフの回避教育訓練参加
【アジアレポート/2021年1月_Topic03】
キノコ栽培および菌糸培養訓練開講式
1月25日、シエンクワン統合技術職業教育カレッジ(IVET校)において、本事業の対象地域である、シエンクワン県ペック郡のヨートグム地区の10人の村人を対象とした、キノコ栽培および菌糸培養の職業訓練コースの開講式が行われました。これより、キノコ栽培が15日間、キノコの菌糸培養が9日間、土日も休まず2月17日まで訓練が行われる予定です。
通常は、キノコ栽培だけ行われることも多いのですが、村人が安定して、より少ない投資でキノコ栽培を行えるように、菌糸培養訓練も実施します。訓練修了後には、同地区内に5か所のキノコ小屋を設置し、それぞれの村人が最寄りのキノコ小屋で栽培活動を行います。
開講式の後は、早速IVET校のトレーナーによる理論の実習が始まり、訓練参加者は真剣にトレーナーの話を聞いていました。今後の訓練は主に実技をメインに実施されます。
↑きのこ栽培および菌糸培養訓練コース開講式に参加する村人
裁縫訓練修了式
1月29日には、同IVET校において、裁縫職業訓練の修了証書授与式が開催されました。本訓練は4ヶ月間の日程で実施され、キノコ訓練と同様のヨードグム地区より10名の村人が参加し、シャツやスカート、カバンや小物などの製作方法を学びました。
今後は、同10名を対象に、家計簿作成やスモールビジネスマネージメントの訓練を更に実施する予定です。そして現在建設中の3軒の裁縫ショップの完成後は、10名がそれぞれ最寄りの裁縫ショップに別れて、裁縫製品の製作と販売を行うことで、生計向上を目指します。
回避教育訓練
テラ・ルネッサンスのラオススタッフが、1月20日から22日まで、首都ビエンチャンのNRA(ラオス不発弾処理統制機構)において、不発弾回避教育(MRE)訓練を受講しました。
MRE訓練セクター長のスィーサワン氏とNRA技術スタッフ2名の指導のもと、以下の4つの内容について学びました。
- 不発弾の経緯
- 爆弾の種類
- 爆発事故による被害やその原因と防ぐ方法
- 報告の仕方
更にMREの歌と振付、上記4項目を含むMREレクリエーション、幼稚園児や小学生向けMRE等、本訓練では多くのことを習得しました。今回習った内容を元にしながら、現在作成中のMREレクリエーション教材を完成させます。
今後、対象地域においてMREレクリエーションを実施し、子ども達が事故に遭わず、安全に暮らせるようにしていきたいと考えています。
↑不発弾回避教育の訓練を受講するテラルネスタッフ
飯村 浩