【ウガンダ】自立に向けたビジネススキルの醸成へ
【アフリカレポート/2021年2月_Topic01】
11月から開始した南スーダン難民への自立支援は、5月までに施設内での訓練を終了し、その後各店舗でのビジネスが始まります。
ビジネス開始に先立ち、レンガ積みクラスでは実地訓練として、実際に施設外で家を建設し、コミュニティの脆弱層へ供与しました。
↑家の建設の開始直後
一つ一つレンガを積み、セメントで接着させていきます。2週間ほどで土台づくりから壁まで完成させることができました。
↑建設完成間近
このあと、ハットと呼ばれるウガンダ北部の伝統的な藁葺きの屋根を被せ、ホストコミュニティに利用してもらいます。
施設内では大きな建物を作ることができなかったので、生徒たちにとっても良い経験になりましたし、同時にコミュニティの脆弱層への支援にもなったので、双方ともに良い影響を与えることができることができたと思います。
また現在はビジネス開始に向けて、技術訓練だけでなくビジネス講習もしています。
ビジネス講習では、貯蓄の大切さやグループで貯蓄した資金の貸し出し、グループでの店舗経営などについて学び、開業して自分たちの力でお店を経営していけるようにします。
初めは、貸し出しや利子についての考え方や運用方法がわからなかった生徒も段々と理解できるようになってきました。
グループで「貯蓄ブック」と呼ばれる紙の記録簿を共有し、貯蓄額や貸し出し額などを把握します。
↑ビジネス講習の復習をしている養豚クラスの生徒
多くの生徒にとって記録簿をつけるようなビジネスは初めてで、慣れないところもありますが、自立に向けた大切なステップなので、貯蓄の大切さを理解し、お金をコントロールしてもらえるよう講習をしています。
いつもあたたかい応援をいただきありがとうございます。
今後も南スーダン難民とホストコミュニティの方の自立を支えていけるよう活動していきます。
奥田 彩花