【ラオス】養蜂訓練参加者のスタディツアー
【アジアレポート/2021年4月_Topic02】
ラオス事業では、昨年の11月27日から12月1日にかけて、20名の村人を対象に養蜂訓練を実施しました。また、12月18日と25日には、ミツバチを引きつける誘引剤の供与と研修を行いました。4月から6月にかけては、蜂蜜の収穫シーズンです。そこで、4月21日には上記の養蜂を実施中の村人を対象としたスタディーツアーを実施し、今回は約半数が参加しました。
↑先行事業の巣箱の前で専門家の説明を聞くスタディーツアー参加者
スタディーツアー参加者は、先行事業で養蜂を習得し、現在もハチミツを生産している村人2名の自宅を訪れ、養蜂が行われている様子を観察しました。2名の村人や同行した養蜂専門家からは、たくさんのノウハウを聞くことができました。また、実際にたくさんのミツバチが集まり、巣箱の中のたくさんのハチミツを見せることで、村人のやる気も高まったようです。
↑先行事業の巣箱の前でスタディーツアー参加者に説明する養蜂専門家
本事業の村人は、日本式の巣箱2〜3個からスタートしています。ところが、先行事業に参加した先輩村人は、巣箱をどんどん増やしていき、今ではたくさんの蜂蜜を収穫することができています。本事業の村人らは、とても興味を持って、養蜂の様子を観察し、いろいろな質問をしていました。
2名の先輩養蜂家を訪問した後は、スタディーツアー参加者のうちの数名の家を訪れ、みんなで巣箱の様子を比較、観察しました。誘引剤の使用等で一時はミツバチが集まったものの、その後ミツバチが定着しなかった巣箱もあります。そこで専門家がその原因として考えられることを村人に共有することで、今後の改善につなげていきます。
村人が末長く養蜂を続けていけるように、これからも魅力的な活動を行なっていきたいと思います。
飯村 浩