【ブルンジ】ストリートチルドレン0を目指し、新プロジェクト始動!
【アフリカレポート/2021年5月_Topic01】
ブルンジ事業では、2015年から2021年まで、主にムランビヤ県にて、紛争被害者やストリートチルドレン、シングルマザーなど脆弱な人々の自立支援を行ってきました。
そこで培った経験を活かし、更にインパクトを高めるべく、4月より新たにカヤンザ県で「子どもの保護と自立支援プロジェクト」を開始しました!
本事業は、みてね基金様に助成をいただき、3年間の予定で進めてまいります。(詳細はこちら)
↑ブルンジ の地図
ブルンジでは、貧困や家庭環境など様々な理由から、近年都市部を中心にストリートチルドレンが増加しています。実際、経済首都のブジュンブラを歩いていると、信号待ちの車に駆け寄って物乞いをする子どもたちを目にすることもあります。そういった状況を受けて、政府としても、都市部のストリートチルドレンを強制的に出身地の家族の元に返すなどの対策を取っています。
しかし、保護や啓発をすることなく、ただ家族の元に返すだけで、路上に出てきた根本の原因である貧困や家庭の問題などに対処していないため、子どもたちは再び路上に戻ってきてしまっている状態です。
↑担当官へのヒアリングの様子
担当省庁やこれまでストリートチルドレンの支援をしてきた現地NGOへのヒアリングによると、ストリートチルドレンの数を減らすには、①保護施設の確保、②本人や家族への予防のための啓発活動、③帰還先家族もしくは本人への経済的な支援(技術訓練)、④本人へのカウンセリングや帰還先の調整が必要のようです。
実際、これまでにムランビヤ県でもストリートチルドレンの支援をしてきましたが、当会の自立支援を通して、多くの元ストリートチルドレンが手に職をつけ、課題には直面しつつも、収入を得て路上生活に戻ることなく、生きている姿を見てきました。
そのようなこれまでの活動を受けて、ブルンジでブジュンブラに次いで2番目にストリートチルドレンが多く、ブジュンブラよりもストリートチルドレンを支援する団体が限られているカヤンザ県で、主に職業訓練を通したストリートチルドレン世帯の自立を包括的に支援する事業を行うことにしました。事業を通して、対象者の世帯内の絆を強め、路上生活に戻ることなく学んだ技術から基本的ニーズを満たすことが出来、ひいてはストリートチルドレンの数が減少することを目指します。
まずは都市部から戻ってきたストリートチルドレンを集め、保護をする機能を持つ施設を建設すべく、自治体やエンジニアと調整を重ね、ようやく建設の目処が立ちつつあります。
6月には支援対象者を選定し、希望に応じた技術訓練を開始出来るよう、進めてまいります。
↑建設候補地の視察の様子
今年度は、これまで行ってきたムランビヤ県での活動に加え、新たにこのカヤンザ県での活動も進めていきます。随時状況を共有するので、お楽しみに!!
古岡 繭