【ラオス】キノコ栽培や養蜂など、訓練受講者のフォローアップ
【アジアレポート/2021年5月_Topic02】
ラオス北部のシエンクワン県は不発弾汚染地域であり、安全に農業を行うことが容易ではありません。そこで、テラ・ルネッサンスは対象地域の村人を対象に、生計向上のための職業訓練を実施しました。訓練終了後は、訓練受講者それぞれが生産および販売活動を行うことで、収入増加を目指しています。
キノコ栽培および菌糸培養訓練コース修了後は、受講者がそれぞれ2家族ペアになって、キノコの栽培と販売を行なっていますが、栽培方法が良くないため菌床パック(キノコを栽培するパック)にカビが生えたり、生産高が十分でない場合も見られます。そこで、受講者はシエンクワン統合技術職業教育カレッジの先生からの適切なアドバイスを受けながら、方法を改善しつつ、キノコ栽培を続けています。
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↑職業教育カレッジの先生(右の男性)からアドバイスを受ける受講者
そして、順調にたくさんのキノコが生えることは、受講者にとっての大きな喜びであり、今後の励みとなります。
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↑菌床パックを使ったキノコ栽培の様子
また、養蜂訓練の受講者も、寒さや雨の影響でミツバチが集まりにくい等の問題もありましたが、ペック郡農業森林課の養蜂専門家によるフォローアップや追加訓練により、成果が出てきています。本事業では大量生産を行うセイヨウミツバチではなく、在来種であるトウヨウミツバチによる養蜂を行なっているため、4月から6月までがハチミツ収穫のシーズンです。村人の本業である稲作の負担とならず、地域の環境にも適したトウヨウミツバチ養蜂は持続可能な副業と言えるでしょう。
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訓練を受講・修了して、各分野の生産および販売が行えるだけでは、十分な生計向上は困難です。しかし収支の管理を行いながら、次の生産のための資材費を捻出することは、村人にとっては容易なことではありません。そこで当会の経理トレーナーが家計簿(帳簿)の管理をフォローし、また励ましながら、賢くお金の管理を行えるように導いています。読み書きや計算があまりできない村人もいますが、色々な方法を試行錯誤しながら、指導しています。
これからもきめ細やかなサポートを続けながら、地域の村人の生活が安定するように、スタッフ全員が協力していきたいと思います。
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飯村 浩