【ウガンダ】自立への歩み、手を放せるその日まで
【アフリカレポート/2021年7月_Topic01】
南スーダンとの国境に近いアジュマニ県で行っている、南スーダン難民・ホストコミュニティ支援ですが、現在は1~3期生全員のフォローアップを行っています。
特に3期生は開業後すぐにトータルロックダウンに入り(7/31まで)、普段以上にビジネスを軌道に乗せることが難しい状況にあります。しかし、それぞれのグループごとに、リーダーを中心に工夫し、少しずつではありますが、収入を得ている様子がみられます。
↑ 溶接クラスの3期生による鉄製のドア(6枚中4枚)
こちらのドアは溶接クラスの3期生が、近々新しく開校する小学校から依頼を受けて作ったものです。依頼を受けてから1日で注文の6枚を仕上げていました。質の高さとスピードに思わず驚いてしまいました。
↑小学校のトイレに設置された後の様子
2日後、彼らの作成したドアが無事小学校のトイレに設置されました。
これから入学してくる子どもたちが使う日が待ち遠しいです。
洋裁、編物クラスの3期生は、グル県の施設の生徒と同様にマスクづくりを始めました!(グル県のマスクづくりについてはこちら)
現在は洋裁クラスのインストラクターが、3か所に分かれているワークショップを周り、マスクづくりの指導を行っています。約1週間ほどの訓練の後、完成したマスクを自ら販売します。グル県では作ったマスクは病院などに配布していますが、アジュマニ県ではビジネススキル向上も兼ねて販売まで行います。
生徒たちは、コロナ禍での需要の高まるマスク生産で収入を得るだけで満足するのではなく、ビジネスを軌道に乗せられるように頑張っていかなければなりません。
まだまだ課題は多いですが、3期生もフォローアップの必要な部分が徐々に減り、自立に向かっています。「サポートなんて必要ない!」とみんなが思えるように、それまで少しずつ手を放していきながらサポートしていきます。
皆様、いつも応援ありがとうございます。これからも彼ら彼女らが自立していくその日まで(そのあとも)、温かく見守っていただけたら幸いです。
野田 怜弥