【ウガンダ】教育を通して子ども達を守る
【アフリカレポート/2021年9月_Topic01】
ウガンダ北部グル県の元子ども兵の社会復帰施設では、9月から、受益者たちの子どもを対象に教育を提供しています。
2020年の3月からロックダウンが始まり、緩まったり強まったりしながらも、現在まで制限は続いています。(直近行われた大統領の発表によると、2022年1月まで学校の再開はないようです。)
その間、学生達はほぼずっと学校に行けておらず、中退してしまう子も少なくありません。そのため多くの子ども達が、窃盗や性的暴力などの犯罪に加害者としても被害者としても巻き込まれてしまっているのが現状です。
そこで、テラ・ルネッサンスが授業を提供することで、子ども達の「他のことに使う時間」をある意味強制的になくし、長いブランクによる学びの忘却も防ぎます。
加えて9月から、新しくテラ・ルネッサンスグル事務所のスタッフになった、ソーシャルワーカーのテディが、正しい生活習慣を教えたり、日頃の態度を改善したり、ライフスキルの提案をしたりしながら犯罪に巻き込まれないようにします。
それを通して犯罪を犯すことがどれだけ社会的に悪く、またどれだけ自分や家族にも悪影響を与えてしまうかを子ども達は改めて考えることが出来ます。
参加している生徒は、グルの施設の1・2期生の子ども達で、中学生~高校生クラスの学生です。みんな勉強できることはとても嬉しいそうで、授業のある日は毎度来て一生懸命学んでいます。中学生レベルのクラスではより参加型(高校生レベルクラスは講義中心)のため、活発に手を挙げ発表している様子がみられます。
この取り組みは、コロナ禍で学校がストップしている間続けられます。教育の面、社会的な面、精神的な面、(無料かつ給食も出るので)経済的な面、と一石四鳥以上なプログラムを通して、子ども達の未来に繋がっていくことを願います。
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記事執筆/
海外事業部ウガンダ事業
インターン 野田怜弥