【ブルンジ】自治体による施設を活用した公立職業訓練校、スタート!
【アフリカレポート/2021年10月_Topic02】
これまで何度かブログでご紹介したように、2018年より3年間、累計212名のストリートチルドレン、シングルマザーの方達に対して、自立と自治を促進する支援を行ってきました。
具体的には、それぞれのニーズに合わせて養蜂・養豚・洋裁・ヘアドレッシングの技術訓練や開業後の支援も実施し、学んだ技術から安定的に収入が得られるように支援してきました。
加えて、コミュニティワークや平和教育、カウンセリングなどを通して、周囲の人と良い関係を保てるような支援を行いました。
4月からは、これまで開業した支援対象者のビジネスがうまくいっているか確認し、自分たち自身で安定して学んだ技術から収入を得ることができるよう、支援をしています。
↑2021年3月に引き渡した施設
また、これまで自治体のキガンダ郡と協働で事業を行っており、テラ・ルネッサンスの事業終了後もキガンダ郡が地域の人々のために施設を使用することを期待し、2021年3月に建設した施設を引き渡しました。
その後、具体的にどのように施設を活用できるか話し合いを重ねる中で、一つのアイディアが自治体職員から出されました。
「地域の人々がパソコン技術などを学べる職業訓練校にしたい。」
国全体として、特に就業機会に恵まれない若者へのICT教育を強化する政策が策定され、キガンダ郡からも、引き渡した施設を使用し、郡内の若者へのICT教育を実施したいとの要望が挙げられたのです。
その中で、訓練講師やメンテナンス等は自治体の予算で賄うから、当会にはパソコンを支援してほしいとの要望があり、自治体が施設を公共の利益のために活用して公共サービスを向上することを期待して、支援をすることにしました。
キガンダ郡が省庁に公立の職業訓練校を開校するための許可を取得した後、ブルンジで学校が始まる9月に向けて、パソコンを支援しました。
↑パソコンの寄贈の様子
9月から1期生の40人の生徒を受け入れ、これからICT、ビジネス、会計、語学など、政府のプログラムに沿って3年間学んでいき、修了時には修了証書が得られる予定です。
授業料は1学期7,000ブルンジフラン(約400円)で、この授業料と所轄庁からつく予算で運営がなされていく予定です。
まだ始まったばかりですが、今後も継続的に運営され、自治体の公共サービスが向上されるよう、当会もフォローアップを行っていきます。
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記事執筆/
海外事業部
古岡 繭