【ラオス】2年次養蜂訓練の様子
【アジアレポート/2021年12月_Topic02】
ラオス事業の2年次養蜂訓練を、2021年12月15日から19日までの5日間、多機能型協働施設において実施しました。今回はシエンクワン県ペック郡ヨートグム地区のユアントン村、ポーンカム村、ムアン村、ウィエンサイ村、カイ村の5村から合計26名が訓練に参加しました。
まずは、ペック郡農林課の専門家であるマライペット氏による養蜂の理論の講義からスタートしました。かなりのボリュームの講義内容も、マライペット専門家の楽しいパフォーマンスにより、参加者はしっかり理解できたようです。
【養蜂の理論の講義】
理論の後は、いよいよ養蜂の巣箱作りが始まりました。ここシエンクワンは冬本番。作業をしては、焚き火にあたるという合わせ技で、農林課のマライペット専門家およびコンフォーン専門家の指導のもと、着々と巣箱を完成させていきました。参加者の中には、不発弾事故により片腕を欠損したり、片目を失明した村人も数名いましたが、器用に工具を使い、巣箱を仕上げていました。
最終的に50セット以上の巣箱を完成させ、各自が2セットずつ持ち帰り、自宅の敷地に設置します。専門家が全員の巣箱設置を指導することが時間的に難しいので、数名の参加者の巣箱設置を行うことで、全員がそのやり方を学びました。
実際に作業する専門家と村人は、ミツバチに刺されないようにプロテクターを付けていましたが、それでも刺されることもありました。設置指導の後は、全員にプロテクター(実は帽子と網を、本事業の裁縫グループが縫い付けた自作品)を配布しました。
5〜6月が収穫にシーズンです。参加者みんなが、たくさんの蜂蜜が収穫できるように、今後は専門家によるフォローアップを定期的に実施していきます。
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記事執筆/
海外事業部
飯村 浩