【ウガンダ】元子ども兵の方たちの学校再開後のビジネス
【アフリカレポート/2022年1月_Topic01】
ウガンダ北部では1980年代から20年に及んだ紛争で、子どもたちが反政府勢力に誘拐され、戦わされたり、労働などを強いられてきました。テラ・ルネッサンスでは帰還した元子ども兵の方たちへ社会復帰の支援を行なっています。
今回は、当会で職業訓練と開業支援を受けて洋裁の仕事をしている様子をお伝えします。
洋裁店を訪問すると、学校の生徒用のユニフォーム(制服)を作っている所でした。
ウガンダはコロナウィルス対策として学校を閉鎖した期間がアフリカの中でも最も長い国の一つで、2022年1月になり、ようやく幼稚園・小中学校も再開しました。
他にも(食料品など必需品以外の)店舗の閉鎖や移動制限などこれまでに様々な感染対策が行われてきました。これにより需要が落ち込んだり物価が上がったりと生活に様々な影響を受けてきました。
↑制服のパーツを縫製中
彼女たちは世帯の中で稼ぎ頭です。収入自体は減ってはいないものの、ロックダウン等で様々な物の値段が上がり、家族を支えるために前以上に洋裁の技術で仕事に取り組んでいました。
グループのメンバーと話すと、依頼された制服のほか、収入を得るために数種類、学校で着られている制服を事前に作っていて、各地で開催されるマーケットの日に合わせて持っていき、販売をしていく予定だと話してくれました。
自立に向けた道のりは、好調な時、今回のように落ち込む時など波があると感じていますが、引き続き相談に乗ったり、必要なアドバイス等を行なっていきます。
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記事執筆/
海外事業部
鈴鹿達二郎