【ブルンジ】小規模ビジネス始まります!
【アフリカレポート/2022年1月_Topic02】
昨年11月から訓練を開始した「ブルンジの社会的弱者世帯の子どもの保護と自立支援プロジェクト」。洋裁・バイク修理・小規模ビジネスと3種類の訓練を行っており、今月は小規模ビジネスの訓練生の様子をお届けします。
約2ヶ月の座学訓練を終えて、15名の訓練生がいよいよ実際にビジネスを始めます!
約200ドルの資金を使って、それぞれがブティック(建物の中で米やとうもろこし粉等の販売、キオスクとも言う)、路上で野菜等の販売、バナナビールの製造販売のビジネスを始めます。
資金提供に関する説明時には、「資金の一部を使って家の修理をしていいか?安心して住める家ではないのでそちらに資金を使いたい」といった質問もありました。私達からは、この資金はビジネスを通して安定した収入を得られるようになり、子どもが継続して学校に通えるようになるために使うものであること等を説明しましたが、他の訓練生からも「テラ・ルネッサンスの訓練で何を学んだんだ!家の修理に使っちゃダメだよ!」といった声が飛んできて、質問した本人も苦笑いしていました(頭では分かっていながら切実な想いだったのだと思います)。家の状態や日々の食べ物にも苦労している中、未来を見据えたお金の使い方をするというのは難しいと思います。ですが、自立のためにグッと堪えて頑張ってほしいと思います。
↑家の修理をしたいと訴えていた訓練生
また、資金提供時に全員に決意表明のスピーチを行ってもらったので、今回はその中の一人のスピーチ内容をご紹介します。
「皆さんありがとうございます、皆さんに神の御加護がありますように。今までの私や子どもたちの暮らしを振り返ると、資金を得られたことが信じられません。今までは他の人に仕事をもらっていました。これから私は私の仕事を持ち、他人に左右されず自分のために働くことができます。着る服や食べる物が十分になかった子どもたちに、服や食べ物をあげられるようになります。子どもたちの教育も上手くいくと信じています。」
↑スピーチをする訓練生の様子
↑資金提供の様子(買い物は訓練生自身で行い、後日スタッフが買ったものを確認)
全員が資金を受け取った直後、誰からともなく立ち上がり歌ってダンスをしていました。嬉しいときはみんなで歌って踊る!自然体で素敵なブルンジの文化だなぁと思います。
スタート地点は同じですが、これから実際にビジネスを進める中で一人ひとり違う課題が出てくると思います。また、15名のうち1名は体調が悪く療養中のため、回復次第の開始になります。性格や読み書きのレベルも異なるため、一人ひとりの状況に合わせてフォローアップを行っていきます。私も実際に彼ら彼女らのお店を訪問するのが楽しみです!
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記事執筆/
海外事業部アフリカ事業担当
川島綾香