【ブルンジ】自立と自治支援プロジェクトの完了!
【アフリカレポート/2022年4月_Topic02】
2018年から開始した「農村部コミュニティにおける社会的弱者(EVIs)世帯の自立と自治支援プロジェクト」が2022年3月をもって完了しました!
受益者総数は212世帯(約920名)。それぞれが養蜂・洋裁・ヘアドレッシング・養豚などの技術を身につけ、家族や地域住民など、周りの人との繋がりの中で支え合いながら自らの力で生計を維持する自立した状態、そしてその先にある自治への道のりを歩んでいます。またプロジェクト期間中使用していた訓練施設はパートナーの自治体に引き渡し、現在は自治体主導の計画のもとで新たな職業訓練校として運営されています。
↑当会が提供したパソコンと施設を活用している様子(自治体facebookより引用)
受益者の中には、プロジェクト開始直後は主に養蜂に取り組んでいたものの、数年経った今、養蜂より小規模ビジネスや家畜飼育に力を入れている人もいます。また地元キガンダで洋裁・ヘアドレッシングビジネスを開業した後、都会で働きたいと経済首都ブジュンブラへ引っ越して新たな場所で開業した人もいます。私達の当初の想定と変わっていることもありますが、テラ・ルネッサンスが用意した枠組みであるプロジェクトにどう関わるか、そしてどう続けていくかはあくまで一人ひとりの意思。私たちは職業訓練を通してきっかけを提供しますが、決して強制するものではなく、どういった形で自立を達成していくかも、一人ひとりの想いや考えによって違っていいと思っています。また、自立という目標達成のために、私たちも柔軟に対応することが必要です。そしてそれが「ひとり一人に未来をつくる力がある」と信じている私達の支援のあり方だと思っています。
最後に、開始当初より事業に携わってきた古岡よりメッセージです。
「私が初めて立案から担当した、とても思い入れのあるプロジェクトが完了し、ホッとしています。色々な困難もありましたが、受益者の方々が、受入れ当初に比べて、訓練を経て学んだ技術から収入を得られるようになり、忙しそうに仕事をしていたり、お腹一杯食事ができていたり、新たに独立開業した姿を見れたことが、大きなやりがいとなっていました。自立と自治は簡単に達成・継続できるものではないですが、まずはプロジェクトを通して受益者たちの力を発揮する場を作ることができたので、今後自分たちで安定して収入を得られるよう、プロジェクト完了後も当会として出来ることを行っていきます」
↑プロジェクト成果を発表する古岡と現地スタッフ
4年間を通して十人十色の自立の形を達成できたことに、スタッフ一同喜びを感じています。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。今年度も何かつまずいた時には支えられるよう、フォローアップしていきます。
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記事執筆/
海外事業部アフリカ事業担当
川島綾香・古岡繭