ハンガリー国立歌劇場「魔笛」公演パンフレットにテラルネの活動を掲載していただきました!
株式会社コンサートドアーズのご厚意で、ハンガリー国立歌劇場「魔笛」の公演パンフレットに、テラルネのハンガリーおよびウクライナでの活動について掲載していただきました。
ハンガリー国立歌劇場は、ハプスブルク帝国の二大王立劇場としてウィーン国家歌劇場と並んで称される名門歌劇場です。
そのハンガリー国立歌劇場が、3年ぶりに日本公演を行います。題目は「魔笛」。
そして今回、日本公演を主催する株式会社コンサートドアーズが、弊会ハンガリー事務所代表のコーシャとのご縁から、私たちの活動に関心を持っていただき、パンフレットへの掲載が実現しました。
【掲載いただいた紙面】
ハンガリー国立歌劇場「魔笛」は、チケット絶賛発売中!3年ぶりの日本公演、ぜひ会場で、贅沢な時間をお過ごしください。
指揮 ヤーノシュ・コヴァーチ
全2幕 原語上演・日本語字幕付き
2022年11月4日(金) 18:30開演 @高崎芸術劇場
2022年11月5日(土) 15:00開演 @東京文化会館
2022年11月6日(日) 14:00開演 @東京文化会館
2022年11月13日(日) 15:00開演 @びわ湖ホール
▼チケット購入はこちらから!
https://concertdoors.com/post_concert/hungary_magicflute/
コンサートドアーズの皆さま、この度はありがとうございます!
素敵な公演となることを願っております。
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認定NPO法人テラ・ルネッサンス
執筆/啓発事業部 寄付・法人連携担当 津田
コーシャより御礼のメッセージ 〜コンサート・ドアーズのみなさまへ〜
90年代初頭、日本はバブル経済がはじけ、日本人の生活は激変しました。
同じころ、世界も大きく動きました。冷戦時代の終焉に伴ってベルリンの壁は崩壊し、世界を東と西に隔てた「鉄のカーテン」も撤去され、東欧各国は民主化に大きく舵取りをしました。その数年後、初めてハンガリー国立歌劇場の日本ツアーが組まれました。招へい元の代表は、この度ハンガリー国騎士十字功労勲章を受章した小林雅行氏。株式会社コンサートドアーズの代表取締役である彼は、音楽を通してハンガリー文化を日本に紹介し、両国の相互理解を深めるために奔走しました。
今から四半世紀も前の話です。
私はその頃、大学生として同行通訳の仕事をいただき、一カ月半もの間、北は北海道、南は鹿児島までハンガリー国立歌劇場のメンバーと、それをサポートする日本の舞台制作チームの方々と全国行脚しました。忘れられない、大切な思い出です。オペラはもちろんですが、それ以上に舞台裏の仕事に魅了され、以来、25年以上も日本語・ハンガリー語の通訳として全ての日本ツアーに同行させていただきました。
大道具、照明、演出、そして小道具や衣装などの仕事を間近で拝見し、時には搬入や搬出も手伝い、ツアーが終わる頃には日本もハンガリーもない、一つの合同チームが誕生する模様に感動を覚えました。
オペラを鑑賞するお客様のために最良の舞台を、心を込めて創り上げる姿勢は、テラ・ルネッサンスの仕事にも通ずるものがあると感じています。
国際的に活動する日本の認定NPOであるテラルネも、アフリカやアジア、そして今年からは欧州でも、ローカルスタッフとともに、チーム一丸となって支援を行っています。
ロシアがウクライナに侵攻した直後から、テラ・ルネッサンスは日本とハンガリーとウクライナの合同チームで、戦火から逃れる避難民や、逃亡先のザカルパッチャ州のホストファミリーを対象に、食料や物資を提供し、避難所の設備を整え、炊き出し用の無料キッチンの整備を心を込めて行っております。同じ目標を掲げ、心の通った支援を被害者一人一人に届ける事によって、国際色豊かな一つの合同チームが出来上がりました。
ウクライナでの支援活動の話をコンサートドアーズの皆様にもご報告したところ、是非自分たちも、テラ・ルネッサンスの支援活動をサポートしたいという話になりました。そしてこの度、ハンガリー国立歌劇場の日本ツアー用に作成する「魔笛」のパンフレットの紙面に、ウクライナでの支援活動の模様を無料掲載していただける事になりました。
大変ありがたい機会を与えていただき、テラ・ルネッサンスファミリー一同、感謝を申し上げます。
認定NPOテラ・ルネッサンス ハンガリー事務所代表
ハンガリー国立歌劇場 日本ツアー同行通訳
コーシャ バーリン・黎