【ブルンジ】「理想の未来」はどんな未来?
【アフリカレポート/ブルンジ】*末尾に動画レポートを掲載しています!
ブルンジのカヤンザ県にて2021年4月から行っている子どもの保護と自立プロジェクト。2022年10月現在、受け入れたストリートチルドレンや脆弱な子どもの保護者は合計83名です。普段は主に職業訓練や開業後のフォローアップを行っていますが、彼ら彼女らがもう路上に戻ったり路上に送られることのないよう、子どもの保護を担当する機関(DPDFS)と協働で啓発と平和教育ワークショップを行いました。
DPDFS担当者からは、子どもの権利の説明、飲酒・盗みなどのすべきではない悪い行い、お互いを尊敬するといった良い行い、より良い未来のためのアドバイスなどの説明がありました。「盗みや暴力はよくないよ、お互いを尊敬しようね」など当たり前のことのように聞こえますが、路上で暮らしていたストリートチルドレンの中には、むしろ盗みや暴力をふるうことが当たり前になっている子もいます。たった1回のワークショップで劇的な変化が起こるわけではありませんが、こうした対話を訓練中、フォローアップ訪問、ワークショップなど様々な形で繰り返すことで、彼ら彼女らの人生がより良い方向になっていくひとつの助けになればと考えています。
またワークショップ後半では、一人ひとりの理想の未来を描くアクティビティを行いました。
↑絵を描くバイク修理訓練生の様子
「何でもいい、理想の未来を描いてみて」と伝えると、それぞれ思い思いに素敵な絵を描いていました。中にはしばらく何も描けず、まわりの人の絵を見てそれを真似して描いているような子もいました。今まで今日という日の食べるものを見つけるために路上で働いたり物乞いをして生きる生活スタイルだった人にとっては、いきなり『未来』と言われて固まってしまうのも無理はないと思います。けれどみんなで理想の未来を考えて共有できた、贅沢な時間となりました。
ブルンジの子ども達の理想の未来、一番多かったのは「自分の家を建てて家族と暮らすこと」。その他、「車/バイク/牛などの家畜を買いたい」「自分のバイク修理ガレージを持ちたい」「ミュージシャンになりたい」など、いろんな夢がありました。
一人ひとり異なる状況、異なる夢があります。そんな彼らのより良い未来と人生のお手伝いができるよう、これからもオーダーメイドの自立支援を続けていきます。
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記事執筆/
海外事業部アフリカ事業担当
川島綾香
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