【ウクライナ】冬支度を進めています
ウクライナ難民・避難民支援では、冬支度を進めています。ウクライナの冬は寒さが厳しいですが、難民・避難民の中には十分に冬服を持っていない方や、暖房具のない空き家に滞在している方がいます。そこで、まずは薪と冬服の支援を始めました。今後は、それらの支援を継続するとともに、空き家へのストーブの設置も進める予定です。
◼︎ハンガリーとウクライナの食料および冬服の支援
ハンガリー・マリアポーチ村の難民滞在施設と、ウクライナ西部・ザカルパッチャ州の地域の方々に食料を支給しました。野菜、果物、乳製品、調味料、油などをバランスよく調達・提供しています。話を聞くと、手に入りにくい食料品がある中で滞在者全員分の食事を用意することはかなり難しく、食料が足りない日々が今も続いているようです。
↑ハンガリーの難民滞在施設に食料と冬服を支援
また、冬服も支援しました。冬服は、ハンガリー内の友人や知人に声をかけて寄付していただいたものを届けました。ハンガリーの施設には赤ちゃんから高齢者の方まで多様な人がいますが、皆さんが続々と集まり、その場で試着したりなど、大変喜んでもらいました。
さらに、施設のオーナーから「ウクライナに行くなら」と、ご自身で集め、避難民にはサイズが合わなかった服をいただきました。こちらも合わせて、ウクライナにいる避難民やホストコミュニティの方々にも順次冬服を届けます。
↑冬服を受け取る難民
◼︎ウクライナでの薪の支援
ウクライナ西部・ザカルパッチャ州にて、避難民と彼らを受け入れているホストコミュニティの方々に薪を支援しています。ウクライナでは薪ストーブが普及しているためです。また、ガスの価格が高騰していることや、停電が起こりやすいことも考慮しています。
薪を支援する際は、対象者の方々の家を1軒1軒回っています。バケツリレーで薪を車に積み、移動し、薪を下ろしてそれぞれの家に置く…と繰り返していきます。このようなピンポイントの支援はたしかに地道とも言えますが、「幅広い支援」では支援が届かない人がいるため、手間を惜しんではいけないポイントだと考えています。
↑薪を車に積み込んでいる
例えば、支援している方の中には、目が見えない方や足が悪い方など、自分から支援を受け取りに行くことは難しい方がたくさんいます。そして、そのような事情があるからこそ、生活に困っているのです。そのため、ニーズを聞きに伺い、物資を調達し、家まで届けることを一気通貫で行っています。
また家を訪ねることで、最近の状況を直接聞いたり、生活環境を目で確かめたりすることもできています。特に今は、戦争に加えて旱魃やインフレも起き、光熱費や生活用品の価格がさらに高騰しているとのことです。ウクライナの人々はいろんな方面から生活に圧迫を受けていることが窺えます。
↑家を訪ね、薪を支援した方(左)
今回のご報告は以上です。今後も食料、冬服、薪の支援を継続するとともに、現在新しく進めている薪づくりとストーブの支援も本格導入を目指してまいります。次のレポートで詳細をお届けする予定です!
---------------------------
記事執筆/
海外事業部ウクライナ事業担当
小川さくら