【佐賀】希望祭り!東明館高校とともに、ウガンダにて開催!
【レポート/佐賀】
みなさん、こんにちは。
佐賀事務所の張嬋(チョウセン)です。
今回はテラ・ルネッサンス佐賀事務所と東明館高校の共同企画、ウガンダでの「希望祭り」の現地実施についてご報告させていただきます。いつもテラルネッサンスの記事を読んでくださっている方々はご存知だと思いますが、テラ・ルネッサンスの佐賀事務所は、佐賀県基山の東明館高校と連携して、探求コースの授業も既に一年半を経ちました。2022年7月、学生たちが計画した「希望祭り」の現地実施が決まり、テラ・ルネッサンスのスタッフ三人と一緒にウガンダに行くことになりました。
インスタント麺との長旅
アフリカ東部に位置するウガンダは、古くから「アフリカの真珠」と呼ばれています。 世界最大の淡水湖であるビクトリア湖を有し、世界最長のナイル川が流れているウガンダは資源に恵まれていますが、日本とウガンダの食習慣や生活習慣の違いを考え、地元のグル事務所のスタッフと何度も打ち合わせをしました。ウガンダでは必要な物資を購入できるかどうかを慎重に確認した結果、材料の一部分、主に焼そばを作るためのインスタント麺やソースを日本で購入し、ウガンダに持っていくことになりました。こういう訳で、スーツケースにインスタント麺とソースを詰めて、不条理もあれば責任も混じる緊張感のある私の初アフリカ旅は、お盆の翌日にようやくキックオフを迎えました。10時間の旅の疲れを癒し、今もなお心に残るのはビクトリア湖のきらめき。
カンパラ到着後、ホテルからほど近い場所にスーパーマーケット「カルフール」があることを知り、ようやく胸を撫で下ろしました。色々な困難もありましたが、幸いにもそれを克服し、学生たちが到着する前に一部分の物資を準備することができました。
ウガンダでの3日目、空港で東明館高校の先生と生徒たちと合流し、、今回のプロジェクトの協力をしていただいたJICAの ウガンダオフィスを訪問させていただきました。そして、翌日、弊会グル事務所に向けて出発しました。グル事務所に到着した時に迎えてくれたのは、事務所スタッフや訓練生全員でした。 情熱的なアフリカダンス、可愛い子どもたちとふれあい、5時間ものグルまでの移動の疲れが、この一瞬で消えたといっても過言ではありません。グルの初日はこのようなサプライズと期待に包まれて幕を閉じました。
「希望祭り」スタート 男女問わず、サッカーで大盛り上がり
全体の流れとして、午前は年齢別のサッカー大会を開催し、午後からは日本食を地元の人たちに振る舞うお祭りでした。
開始前は少し不安でしたが、午前のサッカー退会は大盛り上がりでした。年齢問わず、男女ともに積極的に参加してくれただけでなく、アジュマニから女子サッカーチームがわざわざ来てくれて、プレイを披露してくれました。みんなで一緒にゴミを拾い、サッカー場を片付けた後、午後のお祭りへの参加を楽しみにしながら、グル事務所に戻りました。 焼肉の匂いを漂わせていたグル事務所に一歩を踏み入れると、「お腹すいた!」と声が上がり、誰もが楽しみにしていた午後のお祭りが始まりました。
日本食の登場と巨大アート
午後のお祭りでは、焼きそばと焼肉を作りました!料理の準備が整ったところで、数人の生徒が分担して作業を行いました。 参加チケット確認チーム、料理配膳チーム、ドリンク配膳チームなどがありました。 みんなが仲良く座ってご飯を食べているのを見て、ようやく少し安心することができました。
食事が終わった後、今回の祭りに参加した人たちは皆、筆を持ち、「平和」をテーマにした巨大アートを一緒に完成させました。 成功への道には常に波がありますが、素晴らしいプレゼンテーションとアフリカの伝統舞踊の再演でイベントを締めくくることができたのは喜ばしいことです。
未来への橋を作る
ウガンダを離れ、日本に帰国してから約3ヶ月が経っていますが、目を閉じると、あの日々が昨日のことのように思い出されています。 裸足でピッチを走る子どもたちも、「自分の国のサッカーチームを率いて世界に出たい」と語るサッカー選手たちの姿も、今でも忘れられないし、 私たちは、「自分の人生が良くないと思ったら、今あるものを見て、ここにいる子どもたちのことを考えなさい!」というトシャ(テラ・ルネッサンス、ウガンダ事務職員)の言葉もまだ耳に響いています。
振り返ってみると、ウガンダに行く前の私は、まるで井の中の蛙のような存在でした。 私の浅い知識に頼り、狭い視野でこの国を見ていました。 ナイル川やサファリのライオン、キリンなどを見ることが旅のハイライトになると思っていましたが、帰りの飛行機の中で、自分の愚かさをますます思い知らされました。 そうだ、何千年にもわたる人間の知恵を、数枚の紙、数ページの本で理解しようなんて、とんでもないのです。 彼らの文明は、現代社会に生きる私たちの目から見ると、少しばかり遅いと思われるかもしれませんが、平和なものであり、むしろ私たちより、心が豊かだといえます。
経験から実践へ、それはまるで上質なワインをつくるように、収穫し、寝かせ、発酵させること。今回のスタディツアーを参加し、ウガンダの実情を肌で感じた生徒たちにとって、今回見聞きしたことは、きっと今後の勉強や生活の中で発酵し、さらに大きな力を与えてくれると信じ、 この貴重な体験を糧に、今まで味わったことのない新しい未来を!
私たちテラ・ルネッサンスのスタッフにとって、今回のウガンダへの旅は、過去と未来の仕事をつなぐ架け橋になると思います。現地の彼らが何を必要としているかを見て、彼らが何を望んでいるかを実感し、新たなスタートを切り、今後よりよい活動をするための道を切り開けるのです。
これからも新しいアイデアや企画を実践していく予定ですので、どうぞご期待ください。
↑アフリカの伝統的な歌や踊りのパフォーマンス
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記事執筆/
佐賀事務所 グローバル人財育成事業室/政策提言室
張 嬋(チョウセン)