【台湾】日台高校生交流会開催!
【台湾レポート/2023年2月】
大家好!皆さん、こんにちは!テラ・ルネッサンス台湾事業担当の島です。本日は2023年2月20日に開催しました、台湾・虎尾高中×佐賀・東明館高校の高校生交流会の様子について、お届けいたします。
初の高校生の国際交流会開催!
2023年2月20日、当会が初めて台湾で授業実施した虎尾高中と、日本で連携協定を結びグローバル人財育成に取り組んでいる東明館高校と共に、高校生が一緒に国際課題について対話する交流会をオンラインで開催しました!
日本・台湾で「平和の担い手」育成を実践しているテラ・ルネッサンスですが、異なった国・地域間の高校生の交流会開催は初の試みでした。異なった文化や教育背景を持つ若者たちが、国際問題について意見交換を行いながら、他人の意見を受け入れながら多面的に考え、自らの考えを発展させることを学ぶことを目的に、新たなグローバル人財育成の一助になればと願っています。
今回の交流会では、国際課題「ロシアのウクライナ侵攻」をテーマに、生徒が自身の考えや想いを共有し合う時間がありました。この課題について、何を感じるか、自分たちにどのように関係しているのかなど、各々の想い、考えを共有し、「対話」をする時間となりました。
この課題の原因は何で、どうすれば解決するのかの意見を伝えることはもちろん、自分たちの暮らしにどのように関わっていて、自分たちに何ができるのかなど、多様な意見が聞こえました。
それぞれの暮らしや背景が異なるため、共感もあれば、違いを感じることもあったと思います。高校生たちはその違いを感じながらも寄り添う姿勢を見せてくれていて、とても暖かな時間がそこには流れていました。そして、なにより国境を超えて、「平和」について、共に考えるあの空間は、テラ・ルネッサンスが実現をしたい世界そのものだと感じました。
テラ・ルネッサンスも登壇しました!
最後に、参加をした両校の感想を共有します。
虎尾高中 生徒さんの感想
「日本の学生との交流は、同じ問題に対して異なる国の見解を知ることができ、国際的な視野を広げることができたので、とても有意義でした。」
「東明館高校の学生の考え方について、多くの気づきを得ることができました。」
「ロシアとウクライナの戦争について、他の人の考えを知ることができ、良い経験になりました。」
東明館高校 生徒さんの感想
「ウクライナ情勢について、異なる国の、近い歳の考えや意見を聞くことができ、おもしろかった。考えを言語化することによって自分の考えを再認識することができた。言語が異なるので、自分が言いたいことが正確に伝わっているのか不安な部分もあったが、確認しようがないのがもどかしかった。
志願兵の話が一番印象に残っている。台湾の生徒からの質問で、志願兵についてどう思うかというものがあった。僕と光は、自分で志願しているのだから問題はないだろうと話した。(問題がないわけではないが。)
そこで、自分が思ったのが、志願兵がいて、人を殺し、殺されるといった行為が正当化されるという状況が問題なのではないかということだ。(志願兵が許容される状況)自分で言うのもなんだが、本質というか、根本的な部分を考えることができて満足だ。
違う論点では、自分が世界のトップにいた場合、どうするか?というものがあった。沈静化するために他国の介入を禁ずることや、経済制裁などが挙げられた。ウクライナ情勢はいつ終わるのか?終わりが見えない。どちらかが敗北しなければ終わらないという残酷な現状が垣間見える時間となった。
この感想を記述しているときに考えた。もし、ウクライナ情勢でどちらかの勝利、敗北で終わったとしても、終わらないのではないかと。妥協点が見当たらないというか、このまま継続される気がします。
戦争と戦争の合間の戦争への準備期間として、平和は訪れないのではないだろうか。国連が大きく機能すればまた話は変わるのかもしれない。難しいですね。だからこそ、交流できて、考えを深めることができてよかったです。」
今回、弊会にとっての初の試みを実施することができました。これからの未来をつくる若者にとって、今回の交流会の経験が、財産になっていることを願います。テラ・ルネッサンスはこれからも平和の担い手、グローバル人財育成のために、様々な取り組みに挑戦していきます。
ぜひお楽しみに!