【社会に恩返しを。新成人によるはがき回収活動!】
テラ・ルネッサンスでは、世界平和の実現と、すべての生命が安心して生活できる社会の実現を目的として、より多くの方に「平和をつくる」活動に参画いただくため、お金だけではなく、書き損じはがきや古本などのモノのご寄付を受け付けています。
2023年1月、兵庫県小野市成人式実行委員会の方々より、当会に1,374枚の書き損じはがきを寄付していただきました。
ハガキを当会に寄付されることになったきっかけや回収までの過程、実行委員の皆さんの感想をご紹介します!
〈集まったはがきを寄付する様子〉
今回、はがきを集めてくださったのは、今年1月に20歳を迎えた16名の新成人から成る小野市成人式実行委員会の皆さんです。また、私自身も、成人式実行委員を務めました。同市の成人式では毎年、市内の各中学校の代表者で構成された実行委員が中心となり式をつくりあげています。恩師のビデオレターや地元に関するクイズなどを盛り込んだ1時間ほどのプログラムを企画し、当日の会場の飾りつけや進行まで行います。
その式のプログラムのひとつに、育ててくれた社会へ感謝する気持ちを表すことを目的とした「社会貢献活動」があります。内容は毎年の実行委員の会議によって決められ、過去には文具の寄付や町中での募金活動などが行われました。成人式当日までの約3か月間で活動を行い、式当日にその成果を発表します。そして今年、社会貢献活動として実施が決まったのが「使用済み切手と書き損じはがきの回収プロジェクト」です。
このプロジェクトは昨年11月から成人式当日の1月9日にわたって行われ、市内の公共施設や学校など22か所に手作りの回収箱を設置し、切手とはがきを募りました。
どこに回収箱を設置すればより多くの方の目に留まるか、集めやすい方法は何かなど何度も会議を重ね、実行委員で話し合いながら進めていきました。はがきを回収する箱も実行委員が案を出し合い、手作りで作成しました。それぞれ大学やアルバイトなどで多くの時間をとれない中、地元のメンバーを中心に協力し合い、回収箱の設置・回収までを行いました。
約3か月の回収期間を終え、1月に箱の回収を行うと、市内に設置したどの箱もいっぱいになっていました。なかには箱に収まりきらない量のハガキが集まった場所もあるほど、多くの方々が協力してくださり、たくさんの書き損じはがきが集まりました。
昨今の世界情勢に対する委員会の皆さんの想いと、私自身が当会のインターンであったことをきっかけに、集まったはがきの寄付先としてテラ・ルネッサンスが選ばれました。
成人式実行委員の方は、「今回の社会貢献活動を通して、今まで何気なく目にしていた切手・はがきを回収することで、私の知らない誰かの生活の手助けになるということが知れて良かったです。今回は回収側として活動しましたが、今後もこのような活動を目にした際は家にある切手やはがきを集めるなど積極的に関わっていきたいです」と話してくれました。
また、私自身、20歳の節目を迎え、育ててくれた地元に恩返しをするのはもちろん、地元全体で社会に向けて実りのある活動ができたことはとても嬉しく感じました。この活動が、遠く離れた国にいる方々の力になれることを願っています。そして、今回の企画を通して多くの人が世界の問題について興味や関心をもつきっかけになってくれればと思います。
【回収ボックス設置の様子】
今回小野市成人式実行委員会の皆様が寄付してくださった書き損じはがき1,374枚は、アジア・アフリカ、そしてウクライナ現地の事業に使わせていただきます。
例えば、今回のご寄付をカンボジアの事業に換算すると、約70平方の地雷・不発弾の除去作業の支援に相当します。また、ウガンダにおける元子ども兵支援事業においては、社会復帰支援センターで学ぶ子どもたちの約70食分の給食提供に相当します。そしてウクライナでの生活支援に換算すると、戦争被害者の方への炊き出し約400食分に相当します。
(はがき1枚=約50円として計算)
実行委員会の皆さんが行動してくださったその想いと合わせて、大切に現地に届けさせていただきます。
20歳を迎え、ただ祝われるだけでなく、今日まで育ててくれた社会に恩返しをしたいという想いで始まった今回の回収プロジェクト。社会の一員として新たな責任と覚悟をもち、最後まで活動を進めてくださった皆さんの想いと行動は、世界各地の人々にとって大きな力となります。人生の節目となるイベントにおいて貢献活動を実施し、当会に寄付してくださったことに改めて大きな感謝を申し上げます。
書き損じはがきの回収は、通年受け付けております。書き損じはがき回収の詳細については、以下のページにてご覧ください!
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報告・記事執筆/
啓発事業部インターン 冨嶋ひより
執筆サポート/
啓発事業部インターン 鈴木千花
啓発事業部インターン 三木遥佳