【ウガンダ】新事業地カラモジャで、農業を通した自立支援を開始!
【2023年5月 活動レポート/ウガンダ】
このような目の前の命の危機に対して、テラ・ルネッサンスは昨年10月、緊急食料支援を実施しました。(詳細はこちら https://terra-r.jp/blog/20221026.html)
↑2022年10月 緊急食料支援の様子
しかしながら、食料援助のような一過性の支援は当然なくなれば終わりです。それでも援助団体によって不定期に実施される食料援助が、これまで現地の人々の援助依存を生み出してきました。
この地域の人々が中長期的に自立して生計を立てるために、地域内で食料生産ができるようになることが重要です。この思いのもと、テラ・ルネッサンスでは、灌漑農業を通した自立支援プロジェクトを実施することになりました。
今この地域では、人間として最低限の生活を送るために必要な一日に一回の食事も満足に食べられず深刻な飢餓状態にある人々がいます。必要なのは、水であり、食料です。
農業はそもそも、土と水さえあればできる。そして、食べ物さえ作ることができたら、人は生きられます。
このカラモジャ地域には、広大な土地があり、肥沃な土がある。ならば、水さえあれば農業ができないわけがない。それがこの灌漑プロジェクトの始まりでした。
現在、この灌漑農業を支える水を貯めておくための貯水池建設が進んでいます。
↑重機を利用した貯水池掘削の様子 (4月半ば)
4月の末、奇跡的に貯水池本体の掘削が完了したタイミングで大雨が降り、広さ約サッカーコート1つ分、深さ5mの巨大貯水池がたった1日にして満杯になりました。半乾燥地域といっても、雨は降ります。その雨をしっかりと集水すれば、農業はできるのです。
5月に入り、支援の受け手となる最貧困層150世帯に対しての農業研修が始まりました。受益者の選定は、本当に支援を必要としている人々にこだわりました。その多くが、シングルマザー、障がい者世帯、高齢者世帯、慢性疾患をもつ人の世帯などです。
↑受益者による農地開拓
引き続き来月も、事業の様子をお伝えしていきます。