【ラオス】不発弾回避教育研修
【2023年7月 活動レポート/ラオス】
ラオス事業のメインの活動である、幼児向け不発弾回避教育の実施に向けて、2023年6月26〜30日、テラ・ルネッサンス職員とカウンターパートであるシェンクワン県、ペック郡、パーサイ郡職員が、ラオス国家不発弾処理統制機構(NRA)の専門講師による回避教育研修を受講しました。先行事業では3日間の研修でしたが、今回は5日間に及ぶ盛り沢山の内容でした。
講師であるNRA専門家のみならず、2郡からの参加者は、教えるプロである「教育スポーツ課」と不発弾問題に関わる「労働社会福祉課」という錚々たるメンバーでしたので、我がテラルネ職員も様々なことを学ぶことができました。また講師による講義だけでなく、全員参加型でのアクティビティで溢れた内容で、皆活き活きしていました。
NRAによる回避教育研修:4班に分かれて課題への取り組み
膨大な量の不発弾が残るラオスでは様々な団体が回避教育を行なっていますが、他団体は子どもは小学校1年生以上が対象であるのに対し、テラルネは幼稚園〜小学校2年生の小さい子どもを対象にしています。ですから、不発弾や回避教育に対する深い理解だけでなく、分かりやすい教材を用いて、楽しいレッスンを行うことが必須です。
NRAによる回避教育研修:班毎のデモンストレーション
NRAによる回避教育研修:リクリエーションでチームワークも高まる
NRAによる研修の後、7月24日には2郡の参加者とテラルネ職員が集まり、テラルネの教材での幼い子ども向けの回避教育のワークショップを行い、本事業の対象校の教諭と対象村のコーディネーター向けの回避教育指導内容・方法について検討しました。無理だと言われていた幼児向けの回避教育で、テラルネは一定の成果を上げることができましたが、新事業ではそれを更に分かりやすく、楽しく子どもたちに伝える努力を、皆でしていきます。
回避教育指導内容・方法についてのワークショップ
来月2023年8月には、対象25校の教諭および対象22村のコーディネーター、約170名に対し、7回に分けて回避教育指導を実施する予定です。そして、9月の新学期からは25校の児童への回避教育を行なっていきます。
ラオスでの不発弾事故がゼロになることを目指して、テラルネは全力を尽くします!
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記事執筆/
海外事業部
飯村 浩