【ウガンダ】カラモジャ事業を開始して半年が経ちました!
【2023年8月 活動レポート/ウガンダ】
ウガンダの北東部カラモジャで、農業を通した自立支援を開始して半年が経ちました。
今月から新たに始まった野菜栽培、6月に植えた穀物の収穫や、事業開始からの半年間で見えてきた支援の受け手の変化についてお伝えします!
▼今までの事業レポートもあわせてご覧ください
・新事業地カラモジャで、農業を通した自立支援を開始!(事業開始時のレポート)
・一歩一歩、確実に歩みを進めています!(7月のレポート)
この事業では、灌漑設備を設置して、雨水が限られているカラモジャでも農業ができるよう支援します。
6月の雨季には、雨水を利用して主要穀物の作付け等を行いましたが、来る乾季(10月から来年の2月)では、サッカーコート1つ分、深さ5mもある貯水池の水を使う灌漑農業で主に野菜の栽培を行います。
【灌漑の貯水池】
現在、乾季の野菜栽培に向け、着々と準備を進めています!
まずは、野菜を育てるための「畝」をつくることから始まります。
「畝」とは、畑の土を細長く盛り上げた栽培床のことで、これを作ることで水はけをよくし、作物に適量の水を与えたり、通気性を良くして作物が成長しやすい環境を整えます。
乾季が迫り土の固さが増している中、かなりの重労働で時間もかかりました。
「私が畝をつくっている地面は他の人の地面より土が固く、作業に時間がかかる。不公平だ!」という支援の受け手の声も聞こえてきます。
しかし、完成が近づいてくると次第にその声は聞こえなくなり、作業のスピードもぐんと上がり、なんとか作業を終えることができました。
【畝をつくる様子】
また、6月に作付けした豆の収穫も始まりました。
この事業では、支援の受け手が生産した野菜を販売して収入を向上するだけでなく、主食とされている穀物を自給用に育てることで、彼女・彼らの安定した自給食料確保を目指しています。
現在この豆を来季の作付けのため、適切に保存する収穫後管理に関する研修も開始しています。
【収穫した豆】
事業開始当初は、「なぜ、いますぐ手に入る食料を与えてくれないんだ!」といった声が上がったり、研修後に配布される食料のために研修に参加しているという支援の受け手もいました。
しかし事業を始めてから半年が経ち、一部の支援の受け手からは、農業研修の中で積極的にアイディアを出したり、作業中に互いに声を掛け合う姿など、自立の意思を感じる瞬間が増えてきました。
少しずつではありますが、確実に変化は出てきています。
今後もカラモジャ地域で人々が自立した生活を営んでいくために、活動を続けてまいりますのでご関心をお寄せいただけますと幸いです。
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記事執筆
海外事業部 ウガンダ事業インターン
鈴木千花