【ラオス】不発弾回避教育の実施訓練
【2023年8月 活動レポート/ラオス】
ラオス事業では、幼児向け不発弾回避教育の実施に向けて、2023年8月にテラ・ルネッサンスと2郡(ペック郡、パーサイ郡)の教育スポーツ課と労働社会福祉課が共同で、25校の幼稚園の先生、小学校1〜2年の先生、22村の村コーディネーターを対象に不発弾回避教育の実施のための研修を実施しました。
参加者は各学校および各村合わせて約170名ですが、それを7グループに分けて、1グループが20〜30名になるように調整しました。さらにそれを4〜5名ずつの班に分けることで、全員が参加し、十分な技能を得られるように工夫しました。
回避教育実施研修:ペック郡からの参加者による不発弾紙芝居
研修期間は1グループ3日間で、1日目は不発弾回避教育の理論等について学んだ後、テラルネメンバーによる回避教育を見てもらいました。2日目は各班(4〜5班/グループ)が、テラルネ教材による回避教育のデモンストレーションを行いました。3日目は1〜2日目の内容を踏まえ、回避教育実施におけるアイデアや手法、教材についての意見交換をしました。
回避教育実施研修:ペック郡からの参加者による回避教育
研修の参加者の多くは、幼稚園や小学校の先生であるためか、初めての回避教育であるにもかかわらず、とても分かりやすく、楽しいレッスンで、テラルネスタッフにとっても大いに勉強になりました。
また、村から参加の村長、副村長、コーディネーターの回避教育も実際の経験を混ぜたもので、また普段から村人とのコミュニケーションをとっているため、話も上手でした。特に不発弾の種類や過去に起きた爆発事故の経緯なども織り交ぜた回避教育は興味を惹くものでした。
回避教育実施研修:ペック郡からの参加者によるポスターを用いた回避教育
9月からは子どもたちの不発弾に対する理解度をはかる事前評価(プレテスト)を行い、続けて順次回避教育を進めていきますが、今回の研修の参加者たちは、待ちきれないようで、早く回避教育を自分達でも実施したいと言っています。
持続可能性が鍵となる活動ですが、参加者である先生方、村のメンバーが積極的であるので、テラルネとしても嬉しく思っています。子どもたちや村人が不発弾爆発事故に遭うことのないように、テラ・ルネッサンスは、地域住民とともに、全力で不発弾回避教育を行っていきます。
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記事執筆/
海外事業部
飯村 浩