【ウガンダ】元子ども兵社会復帰支援、11期生の修了式が行われました!
【2023年10月 活動レポート/ウガンダ】
テラ・ルネッサンスは2005年より、ウガンダ北部のグル県において紛争被害者である元子ども兵や、戦場で生まれた若者、最貧困層の方々など、脆弱な方々を対象に社会復帰支援を実施してきました。
2023年10月、同事業11期目の支援の受け手48名が、社会復帰のための職業訓練を無事修了し、修了セレモニーを実施しました!
【修了セレモニーの様子】
紛争下で生まれ育った彼女・彼らは、十分な教育を受けておらず、自らの力で生計を立てることが難しい状態にありました。特に元子ども兵においては、心理的なトラウマや、「元子ども兵」というだけで受ける地域コミュニティからの差別など、紛争後の社会統合にも大きな課題を抱えています。
テラ・ルネッサンスでは、そんな彼女・彼らが自らの力で生計を向上し、同時に他者との関わり合いの中で社会的にも自立していけるよう、社会復帰支援を実施しています。
【洋裁の職業訓練中の様子】
支援の受け手である彼女・彼らは、1年半もの間、弊会の「スマイルハウス」という施設で生計向上に必要な、木工大工や洋裁の職業訓練を受けます。同時に、トラウマヒーリングを目的とした歌やダンス、他者とより良い関係を構築していくためのワークショップなども受講します。
支援の受け手二人にスマイルハウスで得た大切だと思うことについて聞くと、「手に職が付けられるようになったことはもちろん嬉しいけれど、周りの人たちと良い関係を築く術を教えてもらえたことはとても良かった。」と、とても嬉しそうに話してくれました。
【1年半の職業訓練の振り返りを共有してくれた支援の受け手】
現在、11期生の皆さんは開業に向けて準備を始めています。先日も、グルで一番大きなマーケットで洋裁のお店を構える11期生の皆さんにお会いしてきましたが、これから始まる新たな挑戦にとてもワクワクしている様子でした。
ここからは施設で行っていた練習とは違い、実際に自分たちの手でお客さんを集め、接客をし、ビジネスを回していきます。スマイルハウスを卒業したことにはなりますが、テラ・ルネッサンスでは引き続きフォローアップとして彼女・彼らひとり一人に寄り添ったサポートをしていきます。
【グルのメインマーケットでお店を構える11期生】
彼女・彼らがこうして新しい道へ進むことができるのも、いつも応援してくださっている皆様のお陰です。
改めまして、いつもあたたかいご支援をありがとうございます。また11期生の方々の様子もお伝えしていこうと思いますので、ご関心をお寄せいただけますと幸いです。
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記事執筆/
海外事業部 ウガンダ事業フェロー
鈴木 千花