【ラオス】幼い子ども向けの不発弾回避教育実施
【2023年11月 活動レポート/ラオス】
ラオスのシェンクワン県は世界で最も不発弾に汚染された地域の一つであり、現在25校の幼稚園児と小学校1〜2年生を対象に、不発弾回避教育を実施しています。本事業は2023〜2026年までですが、現在は先行事業の回避教育教材を用いながら、より効果的な手法も模索しています。
各校の先生方も既に回避教育実施訓練を受講し、テラ・ルネッサンススタッフによる回避教育を待つことなく、各教室で回避教育を実施しているため、園児・児童の不発弾に対する理解度はとても高く、スタッフの問いにもハキハキと答えています。
↑不発弾回避の歌
子どもたちが不発弾について良く理解してくれることは、嬉しいことである一方、上手に答えられれば答えられるほど、私は悲しく、悔しい気持ちになります。この子たちも、不発弾がなければ、他の国の子たちと同じように動物や花、昔話などたくさんのことを学ぶことができるのにと。でも、日本の子どもたちが地震からの避難法を学ぶように、不発弾から逃れられない、ここの子どもたちには不発弾事故に遭わないスキルを身につけなければなりません。
↑ポスターによる回避教育
特に今年は、シェンクワン県における不発弾事故の発生件数と被害者数が、例年に比べて多く(主な事故原因は大人であるが)、11月〜2月は寒季で、例年焚き火などによる爆発事故被害が見られるため、テラ・ルネッサンスとペック郡・パーサイ郡も気を引き締めて、回避教育を実施しています。
↑爆弾・爆弾以外の塗り絵をする幼稚園児
また本事業では、先行事業で作成した回避教育教材の改良も目指し、新教材の効果の評価も行っています。幼児向けの不発弾回避教育がラオスで定着するよう、日々活動を続けます。
↑新教材(案)による回避教育トライアル
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記事執筆/
海外事業部
飯村 浩