【ウガンダ】笑顔の収穫~農業で育む地域の明るい未来~
【2023年12月 活動レポート/ウガンダ】
こんにちは!ウガンダ事業駐在フェローの鈴木です。今月も、ウガンダ北東部のカラモジャ地域コティド県で行っている農業を通した自立支援事業についてお伝えいたします。
カラモジャ地域は、半乾燥地帯に属しており降雨の量が限られています。そのため同地域は通年での農業が難しく、食料生産力が低いことにより飢餓と貧困が深刻な状況です。そこで本事業では、灌漑設備を活用し、地域住民が自らの力で食料を生産するための支援を行っています。
【今月の農地の様子】是非、先月のレポート時と比べてみてください!
遂に今月、9月に植えた野菜(トマト、ナス、タマネギ、キャベツ)のうち、トマトとナスを収穫することができました!これらの野菜は来年の1月より、支援対象者がコミュニティ住民に販売し生計向上につなげていきます。
支援対象者自らがさら地を耕し、種を植え、手間と時間をかけて大切に育ててきた野菜たち。そんな野菜たちを嬉しそうに収穫する彼女たちの様子を見て、弊会現地スタッフにも思わず笑みが溢れます。
【トマトの収穫をする支援対象者の様子】
また来年1月に行われる野菜販売に伴い、野菜販売所の建設も行いました!「建設」と言っても、使うのは地域にある木材や雑草です。
支援対象者それぞれが地域コミュニティから素材を集め、「あるもの」を活かして建設します。野菜の収穫を迎え、いつも以上に生き生きと作業を進める支援対象者の姿が印象的でした。
【野菜販売所を建設する支援対象者の様子】
来年1月からは他の野菜の収穫が待ち受けており、収穫した野菜の販売も始まります。半乾燥地帯という環境上、水を多く必要とする野菜栽培が難しいカラモジャ地域の住民は、十分な野菜にアクセスすることが困難な状況です。
更に同地域では食料の強奪などを目的とした低強度紛争も多発しており、食料安全保障が不安定な環境にあります。本事業では飢餓と貧困が深刻な脆弱層への支援はもちろんですが、地域全体が必要としている食料の供給を通して食料安全保障の安定化、そして地域の平和に寄与していきます。
引き続き支援対象者ひとり一人と共に歩みを続けて参りますので、ご関心をお寄せいただけますと幸いです。
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記事執筆/
海外事業部 ウガンダ事業フェロー
鈴木 千花