【ブルンジ】未来に羽ばたく3年次支援対象者40名
【2023年12月 活動レポート/ブルンジ】
アマホロー!ブルンジ事務所です。
2021年より、子どもの保護と自立支援プロジェクトを通して、123世帯約615名のストリートチルドレンやシングルマザーの自立を支援してきました。そしてついに、本プロジェクトでは最後の支援対象者40名が、訓練を終えて無事に卒業しました。
20名が洋裁訓練を8ヶ月、20名が小規模ビジネス訓練を2ヶ月受講しました。地道に努力を続けてきたみんな、卒業おめでとう!
【3年次卒業生と現地スタッフ達】
一人ひとりに十人十色の物語がありますが、今日はエマ君(仮名)をご紹介します。
彼は両親が離婚・再婚を繰り返す中で、実父・継父の両方に認知を拒否されました。母親はエマ君を捨てて継父についていったため、エマ君は行くあてもなく路上でひとりで暮らすことになりました。
路上で出会ったある女性が、その女性のために働くことを条件にエマ君に寝床と食べ物を与えてくれたので、エマ君はその女性と暮らしていました。しかし、いつも十分な食べ物がもらえるわけではなく、特に病気になった時は誰も看病してくれる人がいなくて辛い思いをしていたそうです。
私たちの施設ではいつも朗らかな彼ですが、両親の話になると「思い出したくないからあまり聞かないで」と暗い顔をします。そんなエマ君は、私たちと出会って洋裁の職業訓練を受けることになりました。
【洋裁訓練の様子】
今では以前出会った女性に何かを与えてもらうのを待つのではなく、自らの力で仕事をし収入を得て、一人暮らしをしています。
まだ開業したばかりのため固定客はおらず、十分な収入を得ているとは言えませんが、これから一人前のテイラーとして自立できるその日まで、スタッフ一同彼のフォローアップを続けていきます。
【元ストリートチルドレンのエマ君】
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記事執筆/
海外事業部アフリカ事業担当
川島綾香