【インターン 自己紹介】インターン王薰鋌
初めまして。2023年11月から当会のインターン生としてテラ・ルネッサンスに関わらせてもらっています王薰鋌(ワンシュンティン)と申します。私は現在、京都大学農学部の食料環境経済を専攻していて、現在4回生です。テラ・ルネッサンスでは国際運動推進部の所属で、主に台湾事業に携わっています。
私が国際協力に興味を持ったのは、中学生のときです。当時(2014年)台湾では、政府の貿易政策に反対する「ひまわり運動」が起きました。新しい貿易政策による台湾の中小企業へのダメージを恐れたことが原因です。私と私の家族も、実際に立法院の前で行われたデモンストレーションに参加しました。
何万人に及ぶ人たちが共に旗を持ち、「貿易協定を撤回せよ」などと叫んでいる光景を今でも鮮明に覚えています。ひまわり運動の衝撃を受け、私は政治問題や人権問題に関心を持ち始めました。そして世界には、台湾と似たような問題を抱えている地域があることを知りました。
テラ・ルネッサンスのインターンに応募したきっかけは、ウガンダに滞在している田畑さんの講演を聴いたことです。田畑さんは同じ大学の農学部出身ということで、学校でウガンダでの灌漑施設の建設による支援や、農業技術についてお話ししてくれました。
ウガンダでの業務を楽しそうに紹介している田畑さんの姿を見て、僕は「近くにこんなに素晴らしいことをしている人がいるなら、自分もできるかもしれない」と思ったのです。それから半年後、テラ・ルネッサンスのインターンが募集されているのを見つけ、すぐさま応募をしました。
台湾は確かに不自由なく生活を送ることができているかもしれません。しかし「先進国」と言っても、まだまだ多くの社会問題を抱えています。台湾の友人に世界の社会問題について話すと、「他国より自分の国の問題を優先して解決するべきではないか?」とよく反論されます。私もかつては、いち台湾人として、台湾は「助けられる側」だと思っていました。ただ今は、そうは思いません。
私たちが常に悩みを抱えているように、世界には戦争、飢饉や伝染病などの原因で、常に恐怖に直面している人々がいます。行動や言論の制限により、自由なく生きている人がいます。どっちのほうが可哀そう、ではなく、皆それぞれに問題があるだけです。
世界の人々が互いの問題を理解し合い、協力し合うことで、世界平和は成し遂げられると思います。また人を救うことで自分自身をも救うことができると思います。私はこれらのビジョンを実現できるよう、これからも精進したいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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記事執筆/国際運動推進部
インターン 王薰鋌