【ウガンダ】勝負の乾季を、野菜とともに楽しむ
【2025年2月 活動レポート/ウガンダ】
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今回のレポートでは、ウガンダ北東部カラモジャ地域における灌漑農業を通した自立支援プロジェクトについてお伝えします。(前回レポート:人間関係を築くためのチームビルディングを実施)
テラ・ルネッサンスでは2023年2月より、飢えに苦しむ地域住民が、
食料や現金収入を確保できるよう、農業を通した自立支援事業を開始しました。
半乾燥地帯のカラモジャでも安定した農業ができるよう、
灌漑設備を建設し、地域住民による食料生産活動が本格的に進んでいます。

【写真1 タマネギの収穫】
カラモジャでは、特に11月〜3月にかけて乾季と呼ばれる、
雨のほとんど降らない時期に入ります。
この間は農業ができず、備蓄もしくは地域外から搬入される食料に依存するため、
食料価格が一気に高騰します。
特に半乾燥地帯では野菜栽培ができないため、野菜の希少性は増し、
乾季から次の雨季半ば(=6月)にかけて、価格も通常の1.5〜2倍に上昇します。
そんな中、私たちの農場では、灌漑設備を用いて乾季の野菜栽培を着々と進めてきました。

【写真2 タマネギの収穫に笑顔を見せる支援対象者】

【写真3 収穫され、出荷を待つトマト】
私たちの想定していた通り、野菜の価格は高騰し始めています。
そして、地域内で生産された貴重な野菜は飛ぶように売れています。
これには「カラモジャで乾季に野菜ができるなんて信じられない」と
地元住民も驚きの表情を見せています。
住民たちも、野菜販売によって収入が増すにつれ、
今まで以上に楽しみながら農作業に励んでいます。
彼ら・彼女らとともに、販売活動を軌道に乗せ、
勝負の乾季を楽しみながら超えていきたいと思います。

【写真4 葉物野菜を頭の上に乗せて運ぶ女性たち】
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記事執筆
海外事業部 ウガンダ事業 カラモジャ事務所長
田畑 勇樹