【ウガンダ】元子ども兵12期生、職業訓練開始から1ヶ月が経過!
【2024年4月 活動レポート/ウガンダ】
私たちは2005年からウガンダで「元子ども兵社会復帰支援」を実施しています。これまでに、251名の元子ども兵が社会復帰を果たしてきました。
その一方で、反政府組織LRAに拘束されたまま、いまだ祖国に帰ることができない元子ども兵たちもいます。
昨年から私たちは、テラ・ルネッサンスでの職業訓練を卒業し、自立を果たした元子ども兵らと共に、隣国に残っている兵士(多くは元子ども兵)らに、ウガンダへの帰還を呼びかけてきました。
その結果、ウガンダで誘拐された元子ども兵とその家族141名が、無事帰還できました。テラ・ルネッサンスが主導した帰還支援としては、最大規模になります。
そして2024年3月18日、新たに職業訓練へ参加する12期生(58名)へのオリエンテーションを行いました。
彼ら・彼女らは、これから洋裁や木工大工などの職業訓練や識字教育、また心理社会支援などを通して、社会復帰に向けた歩みを進めます。
【12期生 職業訓練開始のオリエンテーション】
職業訓練が始まって、1ヶ月が経過しました。訓練開始当初はなかなか周囲に馴染めず、心を開かなかった生徒たちもいましたが、私たちの施設に通うようになり、彼ら・彼女らの不安も少しずつ和らいできたように感じます。
洋裁訓練では、主にコンゴ人の女性(元少女兵)たちが学んでいます。初めは表情が暗かった子にも、最近は笑みが溢れる場面も増えてきています。
【洋裁クラス 職業訓練の様子】
次に、木工大工訓練の様子です。こちらは、ほとんどがウガンダ人の元少年兵たちです。先週初めて、実践的な家具作りに挑戦しました。
訓練はまだ座学が中心ですが、初めてのモノづくりに非常に楽しそうな雰囲気を感じました。
【木工大工クラス 職業訓練の様子】
これからも、さまざまな課題や困難が想定されますが、一人ひとりの状況に合わせて、着実に彼ら・彼女らが技術習得していけるようにサポートを続けていきます。
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記事執筆/
海外事業部 ウガンダ事業
田畑 勇樹